弓
おはようございます。
今朝はもうドタバタでした(笑)やはり早めに寝ないとね。
此方もそう、良く晴れていますよ、弓、頑張ってね、
待っています。
いってらっしゃい(笑)
弓
ただいま帰りました。
良く晴れているせいでしょうか月も星も輝いています。
唯ね、見上げていると鼻先がとても冷たくてね(笑)
さあ、帰った あっは。 そうそう(笑) カチ!
遊
お帰りなさい。
12月も半ばになりますと気忙しいですね。
遊もドタバタ?
やっぱり師走です(笑)
ただいま。
弓
お帰りなさい。
お疲れさまです(笑)はい、ただいまです。
俺のドタバタは寝過ごしてですから、あっはは。
師走ですね、確かに…うん(笑)
明日は年賀状を刷ろうかなって。
遊
もう年賀状ですか?、遊、真面目です。
私は駄目だなぁ、20日頃にドタバタと(笑)
住所録も出来てるから、印刷するだけなんですけど、
何故か、いつも後回し(笑)
弓
そうだよぅ(笑)だって毎年だものね、今朝みたいに25日くらいに
焦りだして30日にやっと重い腰を上げて(笑)いやだ あっはは。
俺ね、引越しのご挨拶もしてなくて親戚や友人に迷惑掛けてるから、
それで纏めてやろうとね、もう真剣なんですから(笑)
遊
毎年ドタバタやってるから、ますます嫌なんです(笑)
きっと今年も。
うわ、大掃除に、うんたらかんたら・・・
遊、冬眠したい(笑)
纏めて…(笑)
遊、頑張って。
弓
そうだ(笑)忘れてた弓は あっはは。
そうだよね、大変だもの、じゃあ俺と冬眠する 弓(笑)
弓、お仕事はどうですか、今年一杯で少しは楽に戻れそう
ですか、9月頃とても心配してたからね俺も。
遊
冬眠するには、まず押入の片づけ(笑)
今月の終わりに研修から帰ってきます。
来年は、減員にならないので、元に戻れます。
人が減らされたらどうしよう、と思っていました。
遊、ご心配かけました。
ようやく、少しは楽になれそうです(笑)
弓
押入れですか ぶっははは。
まじなお話、中也の詩集がダンボール箱に収まったままです。
よし、それを発掘しますか(笑)最近優しい詩が弓に書けないからな俺。
良かったね、ご苦労様でした。
弓が居てこそでしょうね、いや、いい加減な妄想とかでなくてね、
貴女と一緒に坂を上ってきた想いから間違いないな断言できる俺は。
俺の処は以前お話した女性社員の片方を処分しました。
他部署から産休帰りの娘が来ます、どちらがどうだったのか
忘れてしまうことにしています。 あう、暗いな(笑)
遊
優しい詩じゃなくて、気を頂いてます、ありがとう(笑)
遊だけでなくて、周りの皆さんからもたくさんね。
本当に嬉しいです(笑)
私は途中入社の二等兵って以前言いましたが、
おかげで気楽なところがあります。
がむしゃらにレールの上を走らなくても良いから(笑)
遊、残った方が良い風に変わってくれるように
可愛がってあげて(笑)
公平に見てあげられるでしょ、遊なら。
弓
俺の気ですか(笑)…なんだ俺の気だけじゃないんだ…。
そうだね、昔引かれたレールなんて俺の処じゃ既に崩壊してます。
が、本社の人事は昔ながら中華そばだから(笑)これじゃ、鉄筋
が減ってるのは判らないよね。 大木って根元から腐るから別けないね、
実に簡単に或る日突然(笑)
嫌、俺の書き方が偉そうだったので訂正入れようと下書きしてたら
弓がお話くれたから止めました(笑)何を可愛がるの、嫌だよ俺は。
日常に女性のあの世界にはついて行けないからね。いやん(爆)
遊
遊が一番たくさんです、ごめんなさい。
ありがとう(笑)
可愛がるっていうのは、適切な言い方じゃないです。
どういえば良いのかな?(笑)
言い分を聞いて、助言するところがあれば、
その人がわかるように言ってあげることかな?
私は殆ど助言なんて出来ないから、差入ればかり(笑)
弓
良いんです俺なんかにそんな気遣いされなくてもね、
貴女は皆さんからお預かりしてる身ですから(笑)
セクハラ的な言い方だけど女の感性って平等さとか
ましてや中庸ってな哲学的な解釈は出来ないでしょ、
バランスが取れないんだよね、本質的なものだな(笑)
俺の処の上司は差し入れだけは絶やさないね、
いつもプライベートルームには甘いお菓子やケーキがあってね(笑)
もうこの人達は家庭的にも奥さんに仕込まれてるんだろう、
『アナタァ〜 娘に嫌われちゃダメョ〜』とか(笑)
遊
たしかにバランス取れない(笑)
好きなもの、お気に入りに力が入る(笑)
だから、遊に気遣いしなくてどうするの、プン。
なんか、魅力を感じない上司だな(笑)
遠慮しときます(笑)
弓
あっは(笑)お気に入りですか、俺の心のフォルダーの中は
弓への想いで一杯でね、ひとつのフォルダーの中にまた沢山の
フォルダーがあって…そのひとつひとつを開くと又幾つものフォルダー
があってね…悠久に続くんだ、弓(笑)ぷーん!
そうでしょ(爆)俺が弁当べ終わってから片付けてるんです、
遊さぁーん、ちょっと食べてみて、どう?センスって扇子なのかしら…。
弓
脱輪しちゃった^^;
×弁当べ終わって
○弁当食べ終わって
宜しくですぅ(笑)
遊
どうしよう…
>>813見るまで気が付かなかった(笑)
もう訂正要らないです、ありがとう。
弓
俺は弓をおんぶしてて大事なことをずぅうと忘れてた。
弓に最悪を見聞させなけりゃいけなかったんだ…
あぅ…今までの俺って弓の何だったんだぁ!
そうだったんだ、俺の義務って此れだったんだ…(涙
弓
>814
どうしようって…いやだ俺…苛めるんか俺をまた…また…
おら、おらおらぁ(笑)
遊
パン作りを習う時、ケーキかパンか少し迷いました。
ケーキは毎日食べられないけど、パンは毎日食べる、
うん、パン教室にしようって(笑)
おら!
素直に染まっちゃっただけじゃない。
文句あっか?
おら!(笑)
遊
私にとって最悪板っていうのは、遊が居る板。
もともと、数多くのスレに書き込んだことがありません。
もう少し余裕が出来れば、読むスレも増えるかもしれませんが、
じっくり読むスレが好きです。
遊
あなたがそうしたいと思うのなら、ね(笑)
義務なんて誰が決めたの?
弓
そうだよね、それもそうだ、然り(笑)
俺も弓のやってることやりたいな、読書だろ…パン
やってみっか あっはは、マジでだよ。うん(笑)
押入れの菌は発酵には駄目だよねきっと…。
そっ、染まっちゃったのか弓…うぅ-うれぴぃー!
何をおっしゃいますか、ポンポコさん(笑)どうもでぇーす。
弓、たれちゃんのスレだよ覗いてね、時間があればだけど。
俺は未だに何が何だかよくわからんけどね(笑)
【今世紀最強】最強固定たれ【生きた伝説】 (2)
http://tmp5.2ch.net/test/read.cgi/tubo/1133948562/
弓
>817
遅かったね少し…じっくり読むととても酔いが回るんだよ、
たれちやんって律儀でとても礼儀正しいんだよ、さけちゃんと
一緒でね(笑)弓は飲まないからじっくり読んでね。
誰が決めた訳じゃない
社会が決めた訳でもない
俺はいくんだ弓の世界に
止めてくれるな、おっかさん。
820 :
最低人類0号:2005/12/09(金) 23:13:55 ID:WRr/lgU8
何故あの時選び選ばれたのが智子だったのだろうか、俺は今でも不思議に思う。
もし敬子を選んでいたら、俺は・・・・
敬子も智子も大卒で、敬子は自宅から通っていた。
智子は東北地方の国立大学を出て銀行に就職。
といっても、東北大ではない。俺達の時代では国立二期と分類されていた学校だ。
大学では結構優秀な学生で通っていて、意気揚々と銀行で働きだしたのだが、
すぐに行き詰まってしまったのだという。
821 :
最低人類0号:2005/12/09(金) 23:14:42 ID:WRr/lgU8
初の一人暮らしの寂しさもあり、精神的にちょっと参っているようだった。
俺は、彼女の話をじっと聞いたうえで、「困ったことがあったり、迷ったことがあったら言っておいで」
と、人生の先輩風を吹かせた。
男女の関係は、進むときはあっという間に進む。
停滞すると、それがいつまでも続くことが多い。
レストランから出たときには、二組のカップルが当然のように出来上がっていた。
俺は智子と。友人は敬子と。
俺達は4人で色々話しながら、さり気なく二組に別れるきっかけを掴もうとしていた。
信号で渡りきるか戻るかで、ちょうど二組に別れた。
俺達は視線で合図を交わし、離れ離れになった。敬子、智子も文句も言わずに別れた。
822 :
最低人類0号:2005/12/09(金) 23:15:26 ID:WRr/lgU8
俺と智子は、夜の雑踏を歩いた。
足早に通りすぎる人を避けながら、余り話をせず、かといって不満な気持ちでもなく、
軽い充実感を覚えながら歩いた。
智子の肩や腕が、さりげなく俺の腕に触れる。
手の甲同士も、触れ合った。俺は、タイミングを計って
智子の手を握った。
彼女ははっとしたように目を見開いてこちらを一瞬見たが、
そのまま黙って俺に手を握られたまま歩き続けた。
823 :
最低人類0号:2005/12/09(金) 23:16:20 ID:WRr/lgU8
俺は彼女をちらちら見た。
可愛い子だ。やせ形で小柄、鼻が高く、目がぱっちりと大きい。
俺は、一緒に歩きながら彼女と真面目に付き合ってみたいと思った。
出会った縁を大切にして、俺は彼女を大事にしようと決めた。
「また連絡してよいですか?」「ええ・・・・」
その夜、俺の友人と敬子はホテルでベッドを共にした。
敬子は大卒だった上、肉感的だったので遊んでいるかと思いきや、意外や意外処女だったそうだ。
友人は良い奴だった。が、少々手癖が悪かった。
彼にとっては、敬子も遊びの関係だったのかもしれない。
が、敬子にとっては友人が最初の男性。
敬子は友人が好きになり、彼女も後にまた苦しむことになる。
遊
飲んでなくても、目が回りそうなスレ…
たれさんは、とても忍耐力がある方だなと思ってました。
スレは、今読んでもよくわかりません。
私のわかるジャンルって限られてますし。
弓
貴女が読んでも解らないのですか…。
弓のジャンルですか、もう少し吟味してみますね。
弓、お時間どうですか、お身体大丈夫ですか…。
明日はどんなお休みでしょうか、教えて弓(笑)
遊
午前中に用事を済ませて、お昼からは居ます。
本読みながら、遊待ってます。
遊
そうだった、年賀状作れば良いのでしょうが、しません(笑)
せっかく半日まるまるあるんだから、好きにします(笑)
828 :
最低人類0号:2005/12/09(金) 23:39:24 ID:WRr/lgU8
俺は経験から言うのだが、真面目に付き合う男女はそう簡単に結ばれたりしない。
俺達の時代(昭和31年生まれ)は、お互いに無意識に求め合っていたとしても、結ばれるまでに時間がかかっているケースが多いように見える。
第一、出会いの場はそう多くなかった。
今はそうではないのだろうか?
俺と智子が結ばれるまでには時間がかかった。
忙しい時間の合間を縫ってデートし、手をつないだ後は腕をおずおず組み合い、
腰に手を回すとか肩を組むとかに至るまで、デート回数で4・5回かかった。
それでも俺は満足だった。
困ったのは、彼女に触れると息子が堅くなってしまうことだった。
おまけに我慢汁もあふれてきて、俺のズボンに染みを作った。
俺は、彼女と会う前にティッシュを幾重にも折り畳み、俺の亀頭にあてがった。
829 :
最低人類0号:2005/12/09(金) 23:40:11 ID:WRr/lgU8
デートのあと、亀頭から外したティッシュはいつもヌルヌルになっていた。
智子は教員一家に育った。
父母は教師、姉も教師で、妹は高校生だった。
堅い家庭に育てられていることが分かり、俺はますます彼女を好きになった。
智子も俺を観察していたらしい。
あるデートの時、俺はたまたま俺を可愛がってくれていた伯母に偶然出会った。
伯母も交えて一緒に食事をしたのだが、伯母の雰囲気がとても良かったので
安心したと智子も言っていた。
俺の伴侶になるのは智子かもしれないと、俺はいつしか考えるようになっていた。
智子も、同じ気持ちだったようだ。
会ってから2ヶ月だった。
弓
ほんと(笑)
俺を待ってるって…そんなこと言って良いの…。
ありがとう、弓。
そうか、面白いお話って俺の場合早々無くてね、
日常の話題を弓に投げちゃうからピンポンしましょうか、
俺、色んなことを教えていただきたいな、楽しみだな(笑)
831 :
最低人類0号:2005/12/09(金) 23:44:17 ID:WRr/lgU8
俺には少々智子に疑問があった。
智子はすらりとスタイルは良いのだが、少々歩き方がひょこひょこしていた。
スッスッと歩くことができないようなのだ。
それでいて卓球やテニスは、俺より上手だった。
いつか聞いてみたいと思いつつ、失礼かと思って聞かなかった。
実は、これは股関節脱臼が原因だった。
股関節の形が変わってしまっていて、右足が左足より短かったのだ。
敬子は苦しみ始めていた。
友人は敬子を抱くだけ抱いて、彼女から離れ始めていた。
友人は独身寮住まいだったが、手紙や電話が敬子から大分来ていたらしい。
智子は俺に、友人の心を聞いて欲しいとお願いしてきた。
俺は気が進まなかった。
友人からは、既に敬子をどう思っているか、友人が彼女にどうしていたかを聞いていたからだ。
832 :
最低人類0号:2005/12/09(金) 23:45:40 ID:WRr/lgU8
友人は言った。
「敬子? 良い子だよ。だけど、俺は本気になれないな」
「抱いたのか?」
「あれ、知らなかったのか?あの晩、口説いたら落ちたんだ」
「彼女、おまえが好きみたいだし、冷たくされているんじゃないかと思って傷ついているようだけどな」
「知らないよ・・・・」
「そうか・・・・・」
友情にひびが入るといけないので、俺はそれ以上追及しなかった。
敬子は随分抱かれたようだ。
そして友人は、敬子の両親にも会っていた。
そんな事するから、敬子は誤解するのだ。真剣に付き合っていてもらっていると。
おれは、そんなことを聞いていたから、智子には伝え難かった。
敬子曰く、友人はムードを作るのが上手なんだそうだ。確かにそうだろうと思う。
BGMの選曲など、心憎いばかりであった。
弓
年賀状ね…弓が言い出すからまた思い出しちゃった、
どうも辛い、年末の作業って あっはは。
俺も午前中は雑用とか片付けなくてはね、先送りって
溜めるだけだよね、貯まるなら良いけど(笑)
遊
沈香も焚かず屁もひらず
変な例えでごめんなさい、私のことかなって(笑)
面白いお話って、興味が湧けば、なんでも楽しくなる気がします。
はい、明日お待ちしてます(笑)
835 :
最低人類0号:2005/12/09(金) 23:55:47 ID:WRr/lgU8
Mちゃんと智子は、俺が真剣に付き合った二人だ。
どちらも破局に至ったが、夢に未だに出てくる。
嬉しい夢、哀しい夢どちらも見る。
目が覚めた時、未だに切ないまでの哀しみが俺を襲う。
覚めないで欲しかった。もっと彼女と一緒にいたかった。
ああ、二人とも今何をしているのか。
智子、子供を二人生んだと聞いた。股関節は大丈夫か・・・?
思い出すだけで涙が出てきそうになる。
Mちゃん、智子も俺を思い出してくれるだろうか?
二人とも俺が初めての男性だった。初体験の相手は決して忘れないと聞いたが、それは本当かい?
836 :
最低人類0号:2005/12/09(金) 23:56:26 ID:WRr/lgU8
初めての口づけは、夜景の見える公園だった。
話しながら、お互いの指をからませながら、
うっとりと智子は夜景を見つめていた。
いつしか彼女の頭は俺の肩の上にあり、俺は話しながら彼女の気配に
心を集中した。
突然彼女が、「ね、私たち、まだ若いんだからさ・・・・」と俺に話しかけ、
視線をこちらに向けた。
微笑んでいたが、目は笑っていなかった。
俺がすっと顔を近づけると、彼女は目をつぶった。
837 :
最低人類0号:2005/12/09(金) 23:57:05 ID:WRr/lgU8
口づけの間、俺は幸福だった。
息子はびんびんに反応していたが、キス以上する気は俺にはなかった。
智子の思いやりというか、愛情が俺に伝わってきた。
俺は智子が好きだ、好きだと心の中で繰り返した。
仕事に疲れた俺に、こんな感情が隠れていたとは自分でも驚いた。
何だろう、限りなく優しくなってゆく自分。
人恋しくて、切なくて、胸が張り裂けそうな気持ち。
分かる人には分かるだろう気持ち。分からないとしたら、気の毒だと思う。
唇を離した後、智子は俺を見つめた。目には涙が溜まっているのを俺は見た。
智子は俺の胸に顔をうずめ、「エッ、エッ」と肩を震わせて泣き始めた。
838 :
最低人類0号:2005/12/09(金) 23:57:35 ID:WRr/lgU8
簡単に手に入れられる肉体が、何の感動を生むだろう。
性欲を満たしたいがためのギラギラした焦りと、
性欲を満たした後の気だるい満足感。
俺はそれを幾分かは経験していたが、何も俺に残してはくれなかった。
美しい思いでも、悲しいまでの切なさも。
弓
お休みしましょうか、お疲れでしょう。
ゆっくり休んでね、気忙しい年末ですがもう少しだね、
頑張って下さい、風邪引かないように(笑)
俺は弓の助言で治ったよ、どうもありがとう。
寝るに限ります、弓、寝んねしましょ(笑)
おやすみなさい、明日ね、弓(笑)
840 :
最低人類0号:2005/12/09(金) 23:58:37 ID:WRr/lgU8
俺達は多忙だった。
智子は銀行で融資関係の仕事をしており、それなりの仕事を任されていた。
高卒のOLとは違う扱いを受けており、
やり甲斐はあったろうがプレッシャーも大きかったようだ。
智子は、アクセサリーを持っていた。
多面体に削ったクリスタルで、安物だったが、彼女は大事にしていた。
いやなことがあった時、彼女はそれをとり出して光に当て、
きらきら輝くそれを、飽きずに眺めていた。
「これを見ていると、いやなことを忘れてしまうのよね」
俺は聞きながら頷いた。
841 :
最低人類0号:2005/12/09(金) 23:59:16 ID:WRr/lgU8
俺は俺で多忙だった。海外との契約関係を扱うようになったのだ。
途方に暮れるような実務が続いた。
今度、海外に出たら俺はどうなるだろうか、少々心配になるくらいだった。
実際、俺は後に幾つもの修羅場をくぐることになる。
俺を助けてくれたのは、古武道だった。が、それは置いておく。
厳しい実務の中、俺達はわずかな時間をやりくりして会った。
会ったら心がほかほかしてきて、嬉しかった。
俺達のキスは早打ちだった。
一瞬の早業。それでも、心が弾んだ。性欲絡みではない、心の触れ合いを確認したという感じだった。
遊
はい、寝ましょ(笑)
お休みなさい、遊、明日ね(笑)
843 :
最低人類0号:2005/12/10(土) 00:01:58 ID:WRr/lgU8
俺は彼女のアパートの前まで彼女を送ることがあった。
S駅の地下鉄から昇り、改札を出る。駅の様子ははっきりと思い出せる。
先日行ってみたら、だいぶ変わっていたので哀しかったが。
ある日、俺が彼女を送りアパートの前から帰ろうとしたら、
彼女が俺の目をじっと見つめた。
「じゃあね・・」と俺は言ったが、彼女は返事をしなかった。
俺達は小指をつないでいたが、小指はほどけなかった。
逆に彼女は俺を引っ張ろうとしていた。かすかにその力を、ためらいながらもはっきりとした力を俺は感じた。
俺は彼女の目を見つめて、歩む方向を変えた。
アパートの入り口に向かって。
844 :
最低人類0号:2005/12/10(土) 00:02:36 ID:dblvGA0i
俺の心臓は早鐘のように鳴った。
落ち着けと、自分に言い聞かせながらも落ち着けなかった。
「修業が足りん」と心の中で、自分を叱った。
智子はゆっくりと部屋の鍵を開けた。
智子の部屋だった。女の子らしい部屋。
カーテンがきれいで、整っていた。大きなぬいぐるみがあったのがほほ笑ましかった。
「座って・・・」彼女に勧められ、俺はじゅうたんに座った。
俺は上着を脱いでいなかった。彼女はクスリと笑い、俺の上着を取って
ハンガーにかけた。
845 :
最低人類0号:2005/12/10(土) 00:03:13 ID:dblvGA0i
彼女が俺の側にいる。周りの目はない、誰もいない。
彼女は俺にコーヒーを入れてから、俺にもたれ掛かり、俺の指をいじって遊んだ。
俺は彼女のするがままにさせておいた。二人とも無言だった。
ここで結ばれると思うだろうが、そうではない。
ここから1ヶ月以上、結ばれるまで時間がかかる。
我ながら不思議だ。が、本当だ。
少し時間が経った。俺は、「そろそろ帰らないといけないかもしれない」と
彼女に伝えると、「駄・・・目・・・」と彼女は俺に甘えかかった。
彼女の唇が俺の唇を覆い、俺は彼女の細い肩を柔らかく抱いた。
846 :
最低人類0号:
アホか