小田原・箱根・真鶴・湯河原 7

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288列島縦断名無しさん
箱根フリーパスと西武伊豆箱根系を統一させた場合の長所・短所(メリット・デメリット)を考える。
なお、「・」が客にとってのメリット/デメリット、●が会社(小田急グループや西武伊豆箱根)側にとってのメリット/デメリット。

(メリット)
・熱海や三島沼津が今以上に箱根観光圏に加わる(熱海駅〜十国峠〜箱根芦ノ湖の路線やMOA美術館割引は伊豆箱根のみ)。現状では三島からは小田急系、熱海からは西武系となっていて熱海以西の人に不便。
・乗り間違えがなくなり、本数も単純計算で現在の2倍近くになったり、乗客の利便性が大きく向上。
・高所恐怖症の人が箱根ロープウエイを省いて箱根観光できる。
・小田急系と西武系が区間的にはかぶっているが交通媒体が異なるため使用パスによって交通空白地帯になる地域(ユネッサン〜大涌谷、桃源台&湖尻〜箱根園〜元箱根)の移動の高速化・容易化。
・伊豆箱根バスが殆どの便でプリンス箱根や湯の花ホテルに行くようになり、観光客の利便性が大きく向上。小田急山のホテルも格段に行き易くなる。
・箱根は悪天候の事が多くバスを含めた交通機関は頻繁に運休になるが、パスが共通化される事により小田急側の交通機関の運休時でも西武伊豆箱根側の交通機関を使える。
・●各社のターミナルを再編・統合することにより、客にとっては分かりやすく、両社にとっては合理化でコスト削減になる。
・●真鶴や湯河原(特に真鶴)のヨウに、バスの本数が少ない所では現状ではどちらの会社のパスを使うにしても不便で、
パス共通化によりこれらの問題点を改善できる。
※現状の対策としてはこの区間はJR東の湯河原真鶴パスを使うという手はあるが、これは箱根方面には行けないという意味で旅客にとって不便、JRの取り分が大きすぎるという意味でバス会社にとって勿体無い。
●伊豆箱根バスに相当する本数を箱根登山バスは本数を減便出来、人件費や車体維持費などが浮く。また、箱根湯本駅の案内係を削減も出来るかも。

(デメリット)
・現状より値上げされる恐れがある。
●小田急が伊豆箱根側に一定の売上げを渡すヨウ。

(総括)
そもそも会社の事情なんて客には関係ないから、公共交通の公共性に鑑みてパス共通化はぜひしてほしい。
また、「共通化したら小田急が伊豆箱根に一定割合あげるヨウ」だとしても、
1・現状で伊豆箱根側に若干とはいえ奪われている需要が帳消しになる点。
2・「パスで乗り間違えて4桁という高いお金を余計に払うハメになり、もう箱根に行きたくない人」を減らしリピーター(再訪問者)を増やせる点。
3・伊豆箱根バスに相当する本数を箱根登山バスは減便できて大幅にコスト削減出来る。
等から、総合的には
パス共通化したほうが伊豆箱根側はもちろん小田急側にとってもメリットになる。
ちなみに、パスで乗り間違えた客は、4桁という路線バスとしては決して安くない運賃を改めて払うハメになるため、皆が思ってる以上に「もう箱根には行きたくない、分かりにくい」という人は多い。

(ところで)
小田急側があまり「箱根フリーパスで伊豆箱根バスに乗れない」を注意喚起しないのはなぜかと思っていたが、
パスさえ売ってしまえば、客が乗り間違えようが間違えまいが自社の売上げには関係しないからか?だとしたら企業倫理に反するが…。