春夏秋冬…京都へ その百二十一

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884芦部信喜博士
昨夜清水寺の舞台から観た桜は言葉通り我が世の春を謳歌していた。私を挑発しているかの如きその美しさは、もはや高慢とさえ思えるほどであった。

さて、京都は護憲運動の一方の砦でもある。
今、憲法を全く學んだ事の無い最高権力者による憲法改悪の不穏な動きがある。嘆かわしい事にこの権力者は憲法論議の礎となる学者の本さえ読んだことが無いと言う。

今の状況は、いわば無邪気な幼い子供の玩具がわりに心臓移植手術のメスを握らせているようなものだ。まさにあり得ないくらい危険な事態なのだ。

憲法改正については是非とも深みのある議論を戦わしてもらいたいと思う。だがその大前提として、主導者は憲法について深い見識を有していなければならない。
残念ながら安倍首相はその任に能わず。基本認識知識共に欠如している。

憲法は知性の集合体である。
断じて権力者の玩具に非ず。決して軽んじていいものではない。