沖縄観光 ル〜ツ72

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522列島縦断名無しさん
[教科書県民集会]
検定経緯の再検証求む


 教科書検定意見の撤回を訴える「9・29県民大会決議を実現させる県民集会」が那覇市県民広場で開催された。
 政権交代により政府が方針を変える下地ができた、という期待感がある。
新政権は次世代に真実を伝えたい、との声を真摯(しんし)に受け止めるべきだ。

 これほど県民運動を背景に国政と対峙(たいじ)してきた地域がほかにあるだろうか。
 米軍統治下の自治権拡大闘争、いまなお続く基地問題に加え、教科書検定問題が出現した。
沖縄は全国へメッセージを発信せざるを得ない。

 今回の大会は2007年の「教科書検定意見撤回を求める県民大会」から2年の節目に開催された。

 夕暮れの中、会場は老若男女の参加者で熱気に包まれた。ライトに照らされた顔は特設ステージを見つめた。

 団体代表らが「沖縄の思いはまだ無視されている」「政権交代を機に訴えよう」と気勢を上げると会場は「よーし」の声と拍手で応じた。

 07年、文部科学省は教科書検定で、高校歴史教科書の沖縄戦における「集団自決(強制集団死)」に関し、日本軍による「強制」の表現を削除させた。
超党派の大規模な県民大会が開かれ、沖縄の訴えを無視できなくなった政府は軍の「関与」を認め、「複合的な要因」も記述するよう教科書会社に指示した。

 県民大会の要求はあくまでも検定意見を撤回し、「強制」の記述を復活させることだ。現行の検定では次世代に伝えるべき沖縄戦の実相が「ゆがめられる」という危機感があるためだ。

 
沖縄タイムス社説
http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-09-30-M_1-005-1_001.html