春夏秋冬…京都へ その八十四

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256列島縦断名無しさん
しばらくぼーっとしていたが、今日は彼の誕生日。
お祝いしなきゃ!と、二人でシャワーを浴びてから、居酒屋に行った。
「今日は私のおごりよ」
「こんな誕生日初めてだよ」
彼はとても嬉しそうだった。

二人ともすっかり満足して部屋へ帰ってきた。
後は寝るだけ…。仲良く布団に入った。
話をしながら、私がふと聞いた。
「今日は満足できた?」
「うん」
「他にまだしてほしいことある?」
「ん〜…」
しばらくの沈黙の後、彼が少し遠慮がちに口を開いた。
「生でしたい…」
「え?」
「今まで、お前にそんなことしたことなかったけど…今日は誕生日だから、今日だけ許してくれる?」
彼は今までどんな時でもちゃんとゴムを着けてくれていた。いきなり押し倒した時だって、入れる前に必ず着けてくれた。
そんな彼の頼みだから…私はそれに応えてあげたかった。