春夏秋冬…京都へ その八十四

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253列島縦断名無しさん
今日は彼の誕生日。
 初めて二人で迎える誕生日だった。
 付き合い始めて半年が過ぎていた。

 授業が早く終わった私は、自転車を走らせ花屋さんへ行った。彼を驚かせたくて、大きな花束を抱えて部屋へと急いだ。
 部屋はもぬけのカラだった。
 大学へ引き返し、部室をのぞいてみたが誰もいない。今日はゼミも無い日だし、アルバイトだって休むって言ってたのに…。
 再び部屋へ戻ってみても、やっぱりいなかった。
 そう言えば、彼は用事があるから帰りは夕方になるって、前もって聞かされていたんだっけ。でも、その時はすっかり忘れていて、私は部屋のベッドに座って泣き出した。

 陽が大きく傾いた頃、彼が帰ってきた。私は泣きながらいつの間にか寝てしまっていた。
 彼が、丸まって寝ている私の髪をなでようと手をかけた時、目が覚めた。
 「あ、おかえり…」
 「少女みたいに寝てたよ」 彼が私のノースリーブの肩をつつきながら笑った。
 「どこ行ってたのぉ〜?」 思い出したように、半泣きになりながら彼に抱きついた。
 「言っただろ?○○で遅くなるって。」
 「だって、淋しかったんだもん。お誕生日だから、お花買って待ってたんだよ。」
 「あ、本トだ。ありがとう。」

 彼は、ベッドに座っている私をじっと見ると、頬に触れながら言った。
 「なんか、夜まで待てそうにないな…」
 そう言うと、いきなり私を押し倒した。
 「ちょっと待って!お花水につけ…」 キスで口が塞がれる。
 キスをされると、体中の力が抜けて何もできなくなってしまう…。
 ノースリーブのシャツの下に手を入れられて、胸を揉まれ、ブラがはずされた。
 いつの間にか、ズボンのボタンもはずされて、一気に脱がされる。
 まだ日も沈まないうちからカーテンも引かず、窓ガラスも開けたまま…。
 普段なら「明るいから…」って恥ずかしがる私なのに、ちょっぴり強引な彼に刺激されて、彼のいいようにされている。