【岐阜】第2の人生でも“健脚” 廃止された路面電車、その後は?2009年2月15日
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20090215/CK2009021502000022.html 驚いたのは、2両が四国の土佐電気鉄道(高知市)にあることだった。「ずいぶん、遠くへ行きましたね」。
率直な感想をもらすと、鈴木さんは当時を思い出して言った。
「確か、先方から譲渡の申し出があったんです。岐阜の路面電車の廃止は、全国的に報道されましたからね」
土佐電気鉄道に電話をかけると、技術課長の山本康雄さん(49)が、いきさつを教えてくれた。
「冷房車が欲しかったんで、譲ってほしいとお願いしました。名鉄さんの2両は冷房付きで、ありがたかったですよ」
土佐電気鉄道は、高知市を中心とした4路線計25・3キロを70両で運行。岐阜の2両には前部に行き先表示板を新設し、
2つあった降車ドアを1つに減らすなど改良したが、色は岐阜時代の赤のままだ。
「うちの仲間として、なじんで走ってますよ。一生懸命、面倒を見させてもらってますからね」。山本さんの口ぶりからは、
電車をかわいがっている気持ちが伝わってきた。