防衛庁は3月末から、喜界町川嶺に建設中の無線傍受用大型円形アンテナ施設(通称・象のオリ)の
一部運用を始める。2008年度末までにアンテナの主要部分を完成させ、本格運用する予定。
15日、現地で開所式がある。
象のオリなど防衛庁の通信所は、航空機や船舶が送受信する電波を傍受。日本上空を行き交う外国語や
暗号の解読に活用する。01年の奄美沖北朝鮮工作船事件や、1999年の能登半島沖の不審船事件が
起きた際は、交信電波の通信量が急増するのを確認したとされる。
喜界島通信所に新設される象のオリは、直径200メートルの円形敷地に複数のアンテナを設置。
97年度から建設し、これまでの通信機材の整備費は約213億円。
防衛庁は象のオリ周辺の用地買収や借り上げをほぼ終了。「取得敷地内に周辺住民用の通路を設けているので、
未取得地の地権者の権利は害していない」としている。
防衛庁の通信所は、喜界島を含め太刀洗(福岡)、美保(鳥取)、小舟渡(新潟)、大井(埼玉)
東千歳(北海道)の6カ所。防衛庁は6カ所の通信所で得た電波情報を情報本部(東京・市谷)で
解析する。全国6カ所の通信所に計1130人を配置しているが、喜界島通信所の要員数は明らかにされていない。
既存施設の老朽化に伴う新設は、東千歳と美保に次いで、喜界島が3例目。
既存アンテナは62年、同町赤連に設置されたもので、今後、解体するかどうかは未定。
268 :
列島縦断名無しさん:2006/03/12(日) 22:31:45 ID:i2uDAaCo0
ミロシェビッチ元大統領死去 旧ユーゴ紛争、大量虐殺
【ベルリン=黒沢潤】旧ユーゴスラビア紛争で大量虐殺や人道に対する罪に問われ、
旧ユーゴ国際戦犯法廷(オランダ・ハーグ)で公判中だった元ユーゴスラビア大統領の
スロボダン・ミロシェビッチ被告(64)が十一日、同法廷の拘置所内で死亡した。
死因は不明だが、心臓病や高血圧症など患っていた。同法廷スポークスマンは「自殺した兆候はない」と語った。
元大統領が死去したことで、公訴は取り下げられ、裁判は中止される。
ミロシェビッチ元大統領は一九九〇年代に起きたクロアチア紛争、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争、
コソボ紛争で、人道に対する罪など計六十以上の罪に問われ、同法廷に起訴された。
第二次大戦後、欧州最大の悲劇とされた一連の旧ユーゴ紛争の真相解明は元大統領の死去で
大きな打撃を受けることとなった。
ミロシェビッチ被告は一九九〇年にセルビア共和国大統領に当選、
旧ユーゴ崩壊にともない、九二年に新ユーゴ連邦を樹立し、
九七年に大統領に就任した。
二〇〇〇年の繰り上げ連邦大統領選での不正操作を追及されて敗北を認めた後、
ベオグラード検察当局によって職権乱用などの
国内法違反で逮捕され、〇一年六月に同法廷に引き渡された。
〇二年二月に本格審理が始まったが、病気などを理由に法廷への
協力をたびたび拒否していた。