お召し列車 2

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JR東日本では,このほど,新しいお召し列車の概要を発表した.
同社内で運転されるお召し列車は,新1号型と呼ばれる車両で,機関車が牽引
する客車列車方式を採用している.しかし,同社では,客車列車は一部の夜行
列車を除いて廃止する方針をとっており,お召し列車も例外ではなくなってき
た.また,現在使用されている車両の老朽化も進んでいることから,新しいお
召し車両が必要となった.
お召し列車を製造するとなると,約10億円の費用がかかると言われている.
宮内庁側も,これだけの費用負担には難色を示している.そこで,白羽の矢が
立ったのが,クロ157型と呼ばれる車両.この車両は,かつて,昭和天皇夫
妻が下田の御用邸に向かわれる際などに使われていたもので,特急「踊り子」
号に使用されている185系電車に連結して運転されていた.
同社が調査したところ,大規模な修復が必要であるが,使用には問題がないこ
とが判明.
しかし,同車両を修復するとしても,その費用は約1億円.そこで,同社が着
目したのが,鉄道愛好者の協力.先のノルウェー国王来日に際し,お召し列車
を東京−北鎌倉で運転したところ,沿線に約2000人の鉄道愛好者が集まった.
オレンジカードや関連グッズを販売し,売上の一部を修復費用に充てようとす
るもの.宮内庁も,この方針に賛同しており,来週中にも許可を出す模様.
同社の担当者は,「お召し列車の運転だけでなく,車内の一般公開やイベント
運転を行って,より多くの鉄道愛好者からの協力を得たい」と語っている.