★セコケチ大王 【横見浩彦】10シロに劣る屑★

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5名無しでGO!
部屋に戻った私を理香は心配そうに見つめていました。それに気付き「仕事の事だよ、気にしないで」と言うと理香は安心した様で、また笑顔が戻ってきました。暫く話をしていると仲居さんの声がし、料理が運ばれて来ました。
料理は美味しく話も弾み、あっという間に食べ終えました。食後の一服をしていると、デッキに出ていた理香に呼ばれました。呼ばれて私も外に出ると「星が綺麗」そう言って理香が夜空を指差します。見上げると空一面に星がキラキラ光り輝いています。
いつの間にか理香は私の隣に寄ってきていました。それに気付き、そっと理香の肩に手を伸ばし私の方へ抱き寄せました。二人は無言で空を見つめていました。
理香の顔を見ると目を輝かせ、星を見ていました。私が理香の顔に自分の顔を近づけると理香は少し微笑み、瞳を閉じます。
私はゆっくりと理香の顔に近づけキスをしました。時間が経つのを忘れキスをしていると、少し肌寒いのに気付き、キスを止め部屋に戻りました。

この旅館の自慢は室内露天風呂の他にも色々な種類の風呂があるという大浴場があり次はその大浴場に行こう、と言う事になり部屋を出ました。
女湯の前で理香と別れ、私は男湯に向かいました。男湯に入るとシーズンオフという事もあり私の他には2〜3人の人がいるだけでした。数種類の風呂に入った後に私はサウナへ向かいました。
ドアを開け中に入ると誰もいません、貸しきり状態です。砂時計を回転させ砂を落します。ボーと座りながら、時間が経つのを待ちました。その時ふと妻と佐々木の事が頭に浮かびました。サウナの中に備え付けられた時計を見ると時間は20時を回ったところでした。