JR貨物が約30億円をかけて来秋までに石巻港駅までの線路を復旧
http://cargo-news.co.jp/contents/code/111222_3 > JR貨物(小林正明社長)は16日の取締役会で、東日本大震災で線路を含む施設が流された石巻港駅を復旧させ、
> 現在はトラックによる代行輸送で仙台貨物ターミナル駅(仙台タ)まで運んでいるコンテナを、すべて従来のように
> コンテナ列車で輸送することを決めた。
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> 石巻港駅の最大荷主である日本製紙は9月から生産を開始しており、現在は仙台タまで12ftコンテナを3個積み
> できるトレーラやラックコンテナでピストン輸送している。しかし、来年になれば女川〜東京タのガレキ輸送が
> 本格化するほか、石巻からのガレキ輸送もスタートするため、鉄道輸送の復活が待ち望まれていた。当初、
> 50億円程度かかると見込まれていた工事費も、入換用作業用の線路などを少なくして敷設する軌道総延長を
> 3km程度に抑えることや、機関車も中古のもので対応するなどしてコストダウンし、30億円程度まで縮減する。
> このうち半分は国や自治体から補助を受けるが、ギリギリの経営を続けるJR貨物にとっては大きな負担となるため、
> 荷主に対して、帰り荷の確保や増送などの協力を求めている。
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> 宮城と岩手を合わせた災害ガレキは全体で約2000万tといわれているが、このうち石巻のガレキだけでも660万tに
> 達するといわれ、その処理は大きな問題となっていた。地元で新しく処分施設なども建設するが、鉄道による
> 遠隔地処分も必要といわれ、その輸送インフラとして石巻港駅までの線路の復活が待ち望まれていたわけだ。