鉄道関係の記事・ニュース 統一スレ 第12報

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74名無しでGO!
 列車がホームに滑り込む。ドアが開いた瞬間満員の車内からカメラを持ったたくさんのファンが駆け降りた。
ヘッドマークを見ることができるホームの両端は、たちまちカメラを持った鉄道ファンで埋め尽くされた。
 「押すなよ!」「お前、邪魔!」
 こんな怒声も聞こえてくる。
 しばらくホームにとどまった209系。京浜東北線での役割を終えた車両は、車両基地に戻るため、また静か
に動きだした。「ありがとう、209系!」。ほおを赤らめ、ホームから遠ざかる209系に声を掛け、見つめる鉄道
ファンたち。それだけなら、心温まる情景なのだが…。
 「彼らは『葬式鉄(そうしきてつ)』と呼ばれる人たち」と説明するのは、小学生のころから鉄道を愛して止まな
いという会社員の男性(32)だ。「車両や路線が廃止されるときに、最後の雄姿を目に焼き付けたり、写真に撮
りたいという人たちで、多くは良識的だけど、一部で車内で大声を出したり、周りに迷惑を掛けたりする不届き
者がいる。思い出の車両との最後の別れを惜しんで訪れた本当のファンは、みんな白い目で見ている」とため
息をつく。
 葬式鉄の暴走はしばしばみられるようだ。昨年12月5日には東京と千葉、茨城方面を結ぶ常磐線で「207
系」電車が引退したが、この時は2度にわたってカメラを構えたファンが線路に近づき、列車が緊急停止する
事態を引き起こしている。

死亡事故から犯罪まで 広がる迷惑行為の数々

 車両を研究する「車両鉄」や鉄道写真を撮る「撮り鉄」、鉄道旅行を愛する「乗り鉄」、鉄道模型を楽しむ「模
型鉄」…。さまざまなジャンルに派生するなど、間口の広い鉄道は、ファンも広がりやすいのかもしれない。