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荻原:
☆新型インフル 検疫事例前にも患者 渡航歴ない神戸の高校生
厚生労働省は4日、国内で確認された新型の豚インフルエンザ感染者について確定できた最も早い発症日は5月5日だと発表した。神戸市内の男子高校生。これまで、同月9日に成田空港での水際検査で確認された感染者を
国内初としてきた。それ以前に検疫をすり抜け、ウイルスが国内に入り込んでいたことになる。厚労省によると、男子高校生は渡航歴がなく、国内感染したとみられる。同省は5月5日以前にも日本国内に感染者がいたと推
測している。国はこの時期、4月28日に機内検疫を始めるなど水際対策を強化していた。男子高校生は5日にインフルエンザの症状を発症し、翌6日にに同市内の医療機関を受診。当時、厚労省は米国などへの渡航歴がな
いと新形インフルを疑う対象にはしておらず、遺伝子検査はしなかった。しかし、5/16に神戸市内で渡航歴のない高校生の感染を国内で初めて確認。これを受け、市の調査の一環で男子高校生の検体を保管してい
た医療機関が市環境保健研究所に遺伝子検査を依頼、20日に感染が確認された。結果はその日のうちに厚労省に届け出られたが、公表してこなかった。厚労省は「国内の発症状況の全体像を確認したうえで公表すべきだと考えた」と説明した。(笹井継夫、野瀬輝彦)