163 :
荻原:
ってそこに鎮座するのみ。人間なのだからどこの出身か明瞭に分らなくたって平凡な毎日を過ごせればそれでいい。無理に周りと同調
しあう必要もない。無論、これは個人的な主観なのかもしれないが・・・。先日、兄の勤める鉄工所の新入社員食事会に誘われた。「酒は呑めない」そう頑強に言い張る私に空気を察したのか、周囲も理解してくれたようだった。1
人、自分と同い年の少年は必死になって周りの空気を和ませようと“卓球のピンポン玉の音”を口でやるという一発芸をやっていた。悟ったかのように周囲の連中は大爆笑を終始繰り広げていた。