☆★寝台列車の今後を真剣に考える【2列車目】★☆

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寝台列車の採算ライン推測2.限界費用のみ場合

前述の寝台列車の採算ライン推測1では「1両あたり1両当たり35万というのが採算ライン」と推定しましたが、
これは、 寝台列車を走らせようが走らせまいが掛かる費用も均等に割り振った場合の話で、このラインを
下回ったからと言って「走らせれば走らせるほど損になる水準」という意味ではありません。

この「走らせれば走らせるほど損になる水準(限界費用)」を団体旅行の最少催行人数と旅行代金を元に推定すると・・・
ここでは、JR東日本秋田支社主催の往復583系使用の団体旅行の旅行代金をたたき台とすると
 ・青森・秋田⇔秋田の2泊3日(車中2泊)の旅行代金が1人当たり3万円前後。
 ・最小催行人員が100名
 ・使用車両は583系9両(古い車両なので減価償却済み)
 ・中日の朝・昼・晩の3食と貸切バス温泉入浴代金などが含まれる。(5千円〜1万円程度と推定)
という条件から、運行費が1人当たり往復2万円〜2万5千円程度と考えられます。
これに最少催行人員100人を掛けると200万〜250万で、9両編成を往復で使うことから、
片道1両あたり11万〜14万程度と推定できます。

とは言え、この水準では新規に車両を新造した場合に元が取れないし、固定費用の回収にも貢献しないと
いうことになるのでやはり、>>706の「1両当たり35万」位の収入が見込めないと、JR各社にとっては
新規投資は難しいのではないかと考えます。