蒸気機関車を熱く語り尽すスレ Part10

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181馬力 ◆1PS/GDWIWU
>>180
> 技術的に作れるかではなく、例えば特定のメーカーの特許やメーカー間の技術格差、

この点満鉄パシサ・パシロは燃焼室付きで川崎、汽車、日立、日車と国鉄向けに機関車を
製造していたメーカー全てに満遍なく発注されてるので、技術力も面子もクリアしてるのでは。

> 財政面でも、鉄道省から見たら石炭節約は良い事ですが、反対の立場の方も居たでしょうし。
> 値切らず一定価格で買い上げてくれ将来的にも安定している大口顧客たる鉄道省にこそ
> たくさんの石炭を使ってもらわなければ、という立場も考えられますよね。

実際には、鉄道省挙げて石炭節減のために石炭消費低減を個々の機関助士で競ったり、
石炭節減目的で排気膨張室・給水加熱器を設けたりしていますし、技術的記録についても
石炭節減を上位の目標として設計・改良がなされてきています。買い付けについても
値切ったかどうかは知りませんが安く適切な質の石炭を確実に入手すべく石炭課を設けて
価格変動や産出炭の質にまで対処しています。また練炭や重油の使用は労務軽減もそうですが
質の低い石炭との組み合わせで総合的に燃料経費を抑えるためという目的もあります。
練炭についてはさらに低質炭を練炭化することで質の良い石炭とし、燃料として適切な質の
石炭を安定して供給するという意味もあります。
国鉄技術発達史や国会答弁を見るに石炭消費の低減はあっても「安定して消費しろ」は
全く無いですよ。
182馬力 ◆1PS/GDWIWU :2006/10/10(火) 15:15:06 ID:bJncdlnz0
石炭消費にまつわる参考資料として。

石炭不足に関わる国会答弁
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/024/0216/02410170216063c.html

http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/train/1077162118/790
趣味 [鉄道総合] “蒸気機関車を熱く語り尽すスレ Part4”

790 名前:馬力 ◆1PS/GDWIWU [sage] 投稿日:04/05/20 20:05 ID:qTEEsvTb
復興するにつれ、カロリーが安定して高い練炭の使用が推進され、昭和30年ごろは
年間の石炭消費量が約390億円630万トンに対し練炭使用量が約58億円100万トン。
これらの経費が国鉄の経費約1500億、全体に占める割合は三割。あまりに膨大な
経費であるために石炭相場はそのまま国鉄の経費の大小に直結し、買い付けのために
国鉄本社一階には専門の部門、「資材局石炭課」が設置され、日々鉄火場の様相を
示していました。この当時で国内炭のうち18%を鉄道が消費。

もし石炭(+練炭)消費が一割減ったら国鉄の経費が年間45億円78万トンも浮き、
当時産業を動かすエネルギーであった石炭を他の産業に回すことが出来ます。
国鉄の膨大な石炭の無駄な消費は日本の発展の足かせにすらなってましたね。