【思い出から】交通博物館11・鉄道博物館1【期待へ】

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「鉄道博物館」最寄り駅名どうする 意見2つ平行線
新都市交通「鉄道博物館駅に」 地元自治会「大成駅のままで」

JR東日本が来年10月、さいたま市大宮区に鉄道博物館を開館するのに伴い、最寄り駅となる
埼玉新都市交通(ニューシャトル、本社・伊奈町)の「大成(おおなり)駅」の名称を変更するかどうかで、
地元が揺れている。「鉄道博物館駅」に変えたい同社に対し、地元自治会は現駅名の存続を主張して
譲らず、19日にも話し合いの場がもたれる。

ニューシャトルは、県やJR東日本などが出資する第3セクター鉄道。1983年に東北・上越新幹線高架の
張り出し部分を活用して開業した。
大成駅は大宮駅の北約1・5キロに位置し、来年10月14日の開館を予定する同博物館に隣接。現在の
乗降客は1日当たり約5000人だが、開館以降は同約1万3000人が見込まれている。
ニューシャトルの大信田尚樹社長は、「改称すればメディアへの露出が増えるなどの宣伝・広告効果が
あり、将来にわたって増収が期待できる」とする。全国から来る観光客にとっても分かりやすいというのが、
改称を希望する理由。同博物館を建設、運営する東日本鉄道文化財団も、同社へ改称を望む要望書を
提出している。
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一方、地元の「大成町三丁目八雲自治会」(清水一郎会長)は「大成」に強くこだわる。
〈1〉かつての「大成村」から長く続く地名
〈2〉地域交通の駅名は地名であるべきだ
――などがその理由だ。背景には、新幹線開業時に約250世帯が立ち退きを強いられたという感情的な
しこりもあるという。
「駅名は末永く財産となる。ご理解をいただきたい」と言う大信田社長に対し、自治会の清水会長と
吉沢貞治前会長は「博物館があって地域があるのではなく、地域があって博物館がある。変更は認め
られない」とし、両者の溝は深い。
博物館開館に伴い、大成駅を約13億円かけて改修するさいたま市は、「会社と地元の話し合いで、妥協点を
見いだしてほしい」とする。同社の筆頭株主でもある県は、「3セクを管理する立場からすれば、改称で経営は
安定すると思う。しかし、どちらかの駅名に誘導することはしない。地元住民、駅の改修費用を負担する市の
意見をよく聞いて進めてほしい」(交通政策課)としている。

(2006年10月19日 読売新聞)

ttp://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news001.htm