今年は各地に激しい土砂災害が起こり未だに不通のままだったり、そのまま廃線が
検討されているが、累積雨量と地形で災害発生を事前に予測して抑止したから
犠牲者を出さないで済んだことは不幸中の幸いだった。
それは予測管理の有効性を物語るものだ。
ところが突風は、風速を観測してから抑止や速度制限を掛ける方式だから、
抑止が遅れることも当然起こるし、空気中の無数の渦や地形で風速が一定しない
ことも加わり、更に最大風速となるであろう鉄橋上には風速計が無く、周囲地形で
風速が抑えられる地点にしか風速計が無かったからその隙を突いて今回のような事故になった。
予測管理の観点から見れば、風力発電実験地に最初に選ばれるほどの強風地帯で
風の通り道になる吹きさらしの広い川を渡る地形で、折から雷鳴が轟いて、突風災害が
起こりやすい寒冷前線が通過する瞬間だったことは判っており、これに対し暴風雪注意報が
発令されていた。寒冷前線は数分で無風から突風に変わるのは珍しくないし、
竜巻もよく起こる。そんな気象条件なのに漫然と25m/s−30m/sなどの基準で
無規制で走らせることは問題ではないか。昼間なら雲行きを見れば異常はよく見え
なおさら突風警戒は出来、夜でも雷鳴が直近で聞こえる地点というのは突風発生地点
なのだから、徐行や、危険ポイント手前での一時停止指示は出す規則を定めて当然だ。
それなのに漫然と予測管理をせず、転倒に直結する風速だけを見て判断するというのは
一種怠慢ではないか?!
その点で、刑事責任の論議は別として「JR東日本に責任がない」と言い切れないと思うがいかが?
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