線路トコトコ通勤 朝の大阪駅 東海道線架線切れ
車内缶詰め1時間半 6万4000人に影響
四日午前八時五十五分ごろ、JR東海道線の大阪−塚本駅間で、上り線の架線が切れているのを走行中の
快速電車の運転士が発見。JR西日本新大阪総合指令所は同線吹田−尼崎駅間の送電を一時停止した。架
線が切れたのは上り線外側の主に新快速などが走行する線路で、普通電車などが走る内側線に振り替えて
運転していたが、約一時間後に架線の復旧作業が終わり、同十時三十五分に全線で運行を再開した。
この事故で塚本−新大阪駅間では特急「くろしお4号」(白浜発新大阪行き)と快速、新快速の上り電車三本
(乗客合計約三千七百人)がホームのない線路上に停車し、一時間半近く電車の中に閉じ込められた。
このうち、大阪駅の約五十メートル手前に停車した快速電車(十二両編成)については、同駅駅員の誘導で
一−三両目のドアが手動で開けられ、乗客約千六百人のうち約千百人が脚立を使って線路上に降り、横にあ
る工事用の車道を通って同駅に向かった。
JR西日本によると、東海道線は午後零時半現在で上下計八十五本が運休したほか、上り線で普通電車が
百八十一分遅れたのを最高に計六十五本のダイヤが乱れ、約六万四千人に影響が出た。
架線が切れたのは大阪駅から塚本駅方向へ約六百メートルの地点。銅製の架線が溶けて切断していたと
いい、同社で原因を調べている。
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050304-00000033-san-soci