(つづき)
運転手にも思い入れの強い電車だ。「新型と違い、癖のある電車。ブレーキなど運転技術が要求されるだ
けに運転手としての腕が問われた」と元運転手の藤田和彦同支社運輸営業部係長(41)。
当時から113系を乗りこなせば一人前とされ「電車の構造的なことも学べる最高の教材」と語る。輸送力アッ
プのため、新型車両では一列の長い座席「ロングシート」が主流となっているが、113系は四人掛け中心の
「セミクロスシート」。同社静岡広報室は「県内の東海道線は都市圏と客層が異なり、旅行客も多い。昼間に
は乗客がクロスシートに座り、車窓を眺め駅弁と食べる―という光景がある。お年寄りや女性の人気も高い」
と需要性の高さを強調する。
113系も京阪神地区で今年十月のダイヤ改正で引退、東京・神奈川の東海道線からも来年一月には姿を
消す見込み。県内を走る車両は比較的運行年数も短く“脂の乗りきった年代”だ。同広報室は「故障の少ない
安定した車両だけに、これからも県民の足として頑張ってくれるはず」と話している。
ttp://www.shizuokaonline.com/local_social/20040915000000000053.htm 「故障の少ない安定した車両だけに、これからも県民の足として頑張ってくれるはず」 _| ̄|○