JR東海在来線 秋のダイヤ改正の概要とそれに伴う車両の移動
秋のダイヤ改正では車両運用の効率化によりラッシュ時の輸送力強化とサ−ビスの改善を図ります。
そのため一部車両の新製(313-1500 3連の4連化)と大幅な車両の配転があります。
東海道線静岡地区の113系がシートピッチの広い2000番台が増え また211系も3連から4連になるとともにトイレが付きます。
中央線は113系が立ち席スペースの多い0番代になるとともに 211系も3連が増えることにより211系10連で運転される列車が増えます。
東海道線名古屋地区は211-0番台転出を313-300番台で補うため 大垣―米原間 美濃赤坂支線の列車が213系化されます。
静岡地区 転出73両 転入82両 9両増
転出 113-0 6連4本 4連4本 40両 211-5000 3連11本
転入 113-2000 6連5本 4連2本 38両 211-0 4連2本 211—5300 4連9本
神領 転出102両 転入88両 14両減
転出 113-2000 6連5本 4連2本 38両 211-5300 4連9本 213 2連14本
転入 113-0 6連4本 4連4本 40両 211-5000 3連15本
増備 T313-1000 3両(313-1500の4連化改造)
大垣 転出20両 転入28両 8両増
転出 211-0 4連2本 211 3連4本
転入 213 2連14本
東海道線静岡地区
113系は4連が2本減り 6連が1本増えます。
113系編成 0(0番台) 2(2000番台)
cT-M-M'-Tc
0 2 2 0 11本
2 2 2 2 12本
cT-M-M`-M-M`-Tc 2000番台4本
211系は3連から4連に増結されるとともにトイレが付きます。うち2本は団体臨使用のため0番台になります。
これに伴い車両運用か変わりますが トイレのない113系3連や211-6000は短距離運用限定となります。
東海道線名古屋地区
211-0を静岡転出により不足する車両を大垣―米原間 美濃赤坂線を213系化する事により313-300を捻出し補います。
211 3連神領転出によりラッシュ時に不足する車両は 一部213系を使います。
大垣―米原間は18切符シーズンは今まで117系が使われていましたがこれからは213系の増結になります。
中央線
ラッシュ時の輸送力強化のため 211系4+3+3連を主体に113系4+6連を含む10連で運用します。
313-1000はラッシュ時間帯は関西線で使われます。日中は今までどおり中央線で使われます。
また313-1500番台3連が4連化され 日中の中津川行きが313系4連を含む編成に統一されます。
211 313系は今まで3連20本 4連23本だったため 10連が10本しか組めませんでしたが
3連32本 4連17本となるため 10連が16本組めるようになります。
113系は今まで4連2本 6連5本だったため10連が2本しか組めませんでしたが
4連4本 6連4本となるため 10連が4本組めるようになります。
実際には運用上これより少なくなりますが 10連12本⇒20本となるため 大幅に朝の輸送力が大きくなります。
関西線
213系で運用されている列車がなくなり、乗降が遅延の原因になる2扉車の撤退により快速が普通になります。
これにより朝の列車は桑名始発が211系3連(+313-3000 2連) 亀山始発4本が313-1000になります。
今回の改正は2005年の万博に合わせた中央線の車両の新製に伴う車両の配転を前倒しで行う形になります。
今までの車両配置では中央線車両新製⇒神領⇒113-2000⇒静岡⇒113-0廃車となりますが
今回の改正により中央線車両新製⇒神領⇒113-0廃車になります。
今回の113系の配転は静岡と神領で113-2000の走行距離が違うため廃車の時期が異なる事がないようにするためです。
今回の改正に合わせ313-1500番台3連をサハ増備 モハ全電動台車化改造で4連1000番台化する計画です。
これは313系3連が3本しかなく運用が不便な事からトイレ付き車両を211系を含めた4連に統一する事と、
静岡地区の輸送力強化とサービス改善(トイレ設置)を神領の211系4連転出で行なうために中央線で不足する4連をおぎなうためです。