※ 鉄道模型の版権問題を考える擦れ 再興※

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163ぎこら ◆KanBANII
>>161
混乱すると厄介だと思いますので、ちょっと整理させてもらいます。

一応前提として、
『パブリックドメイン』っていう考え方は
音楽や映画やコンピュータプログラムみたいなソフトウェア等の
“顕著に”著作権利を主張して産業を発展させた世界において、
それらを逆に共有財産的な考え方で発展させる方向もあるのでは?
という、牽制として使われるようになってきた言葉だと思います。
番組でも言っていたようにこういった動きは
インターネットの普及と決して無関係ではないと思います。

で、私観ですが、
逆に鉄道だとか、工業製品だとか、あるいは食品だとか、農作物とか、
そういう未だ著作物・知的財産といった概念に馴染まなかった分野においては
ようやく近年、そういったもの(の本質でなく外郭)にも知的財産権が存在するんだという
考え方が芽生えつつあります。(前スレで言っていたいわゆる「バブリシティー権」)
今まで全てがパブリックドメインと思われて取り沙汰されなかったものが
あ、これ、財産だったんだ、と気付き始めたわけです。

その中でどこまでがれっきとした権利なのかというのは
まだまだこれから時間をかけて決められていかねばならないのでしょう。
が、こういった権利の目的は窮屈な社会を作り出す事にあるのではなく、
いままでダダ漏れだった細かな労働部分にも相応の対価を見出し、
細かな産業需要を喚起して発展させる事にあるのですから
間違っても萎縮してしまうような事になってはならんと思うのですが。

PS
個人的にはかなりのところ、例えば「4扉、一段窓、紐出し梨地ステンレス、
色帯、集中冷房装置、方向幕、貫通扉、前照灯、・・・」
までパブリックドメインだと思います。
164ぎこら ◆KanBANII :02/07/18 11:03 ID:GmMV2vRc
追記

「労働部分にも相応の対価」というのに対して(前スレ議論にもあったのですが)
「鉄道会社がなんの権利があるんだ、なんの努力をしたんだ?」
という疑問もあります。
これは、例えれば「ああ、猫好鉄道鰍フ列車だなぁ」と思わせるに至るまでは
電車を設計させ、塗装し、マークをつけ、列車を走らせ、PRし、清掃し、・・・
といった細かい物事の積み重ねで成立するわけですが、実のところ
「ああ、猫好鉄道鰍フ列車だなぁ」と思わせることは鉄道会社の本質目的では
ありません。ですから労働の派生的に生じたこういった“もの”は
放棄されてきたに過ぎなかったわけです。
改めて「ああ、猫好鉄道鰍フ列車だなぁ」と思わせる事そのものが
財産になるというのなら、それは細かい物事を積み重ねて来た
猫好鉄道鰍ノ権利があると考えるのが妥当ではないか?という話です。