【あぼーん確定】新福岡空港建設是非論7【まとめ】

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《連絡調整会議》 まとめ3

【決断の波紋 下】確信 景気対策を追い風に─連載


 麻生渡福岡県知事の「増設」支持表明から一夜明けた27日朝。金子一義国土交通相は閣議後会見で「前向きに受け止めたい」と余裕の口ぶりで答え、
知事の決断を「当然」ととらえる国交省内の空気を映し出した。

 発着処理容量が限界に近づいた福岡空港の過密化対策。現空港での滑走路増設、新空港建設、周辺空港との連携−の三案をめぐり地元の議論が長引いた
のとは裏腹に、国交省の腹は早くから固まっていた。

 「滑走路増設を支持する声が強まったのは5年ほど前」。ある幹部はこう打ち明ける。

 博多駅まで地下鉄で5分、都心の天神まででも11分。中心部まで30−40分かかる他都市の空港と比べ、アクセスの良さは群を抜く。
「日本一便利な空港が、福岡という街の魅力を支えている。これを捨てる選択肢はあり得ない」と国交省幹部。最後は、世論が福岡空港の利便性を
支持すると確信していたというのだ。

   ◇   ◇

 麻生知事の結論に法的拘束力はなく、最終決定権は国にある。知事が新空港建設案を支持していたら国はどう対応したのか−。前田隆平航空局長は、
少し間をおいて口を開いた。「空港運営の採算性など慎重な判断が必要。事業着手は遅れることになっただろう」

 国交省は新空港に対し慎重にならざるを得ない事情を抱えている。24時間利用可能な国際空港として1994年に開港した関西空港が逆風に
さらされているからだ。

 利用が伸び悩み、第三セクターの空港会社は1兆円を超す有利子負債の圧縮が進まない。燃料費高騰で航空会社が関空発着便を減便したのに加え、
世界同時不況が追い打ちをかける。世界の航空需要が落ち込み、航空会社は関空を中心に一段の路線統廃合を計画する。空港会社の経営悪化が危ぶまれる。

 「関西空港の轍(てつ)は踏めない」。国交省が福岡空港で滑走路増設に動いたもう1つの理由だった。