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■朝の利便性
毎月、出張で都内に通う甲府市の営業職の男性会社員(47)は「東京で朝10時開始の
会議に出席するとき、特急だと間に合うか不安」と話し、前泊することもあるという。
特急「かいじ」の上り始発は甲府駅を午前7時8分に発車、新宿着は9時8分。
乗り継ぎ時間を考えると、場所によっては都内でも10時着は微妙。上野に午前7時24分に
到着する特急が走る常磐線とは対照的だ。
同盟会は新宿午前8時着の特急を新設するようJR東日本に求めているが、都内を走る
午前7時台は中央線の高尾以東が通勤ラッシュの時間帯。同社は「通勤電車の削減が必要と
なり、現状では難しい」と話す。
では、「新宿-甲府1時間」は夢物語に過ぎないのか。
同盟会は1月末、JR東日本に要望書を提出したが、同社は「互いに勉強を進めていきたい」
と回答するにとどまっている。
高速交通機関では、リニア中央新幹線が2025年に営業運転開始が見込まれている。
しかし、駅の誘致問題など、県民にとっては不透明な部分が多い。甲府市の担当者は
「現状は八方ふさがりだが、高速化への財政支援を国に求めるなど、粘り強くやるしかない」
と話している。
-以上です-
“JR東日本主要路線最速列車の所要時間”という図は
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20080513-2412404-1-L.jpg