リニア実験線の延伸検討 自民特命委 経済対策の一環で <山梨日日新聞> 山梨リニア実験線 2009年03月26日(木)
http://www.sannichi.co.jp/linear/news/2009/03/26/18.html 山梨リニア実験線の延伸などについて意見交換した自民党リニア特命委員会=党本部
http://www.sannichi.co.jp/local//photo/200903/20090326_18_1.jpg 自民党リニア特命委員会(委員長・堀内光雄衆院議員)の会合が25日、党本部で開かれ、政府の経済対策の一環として、
山梨リニア実験線(笛吹市境川町−上野原市秋山、計42.8キロ)の延伸などを検討する方針を決めた。
堀内氏は同日、追加経済対策の財源となる2009年度補正予算案の編成を見据え、実験線延伸の可否について国土交通省やJR東海と協議する考えを明らかにした。
会合では、リニア計画を経済対策に結びつけられないか意見交換。
出席者から工事発注につながる実験線延伸の提案があり、対応を堀内氏ら役員に一任した。
実験線の事業主体であるJR東海が25年の開業を目指すリニア中央新幹線のルートをめぐっては、同社と沿線自治体が意見調整を進めている。
実験線を延伸する場合、将来的な営業線への転用が前提となるため、
「(中央新幹線の)ルートが決まっていない西(長野県方面)への延伸は難しいが、東京側へ延ばすのはあまり問題がない」(堀内氏)という。
会合に出席したJR東海の松本正之社長は取材に対し、「長い距離で走行試験ができれば、開業時にプラスになるかもしれない」としながらも、
「環境アセスメントなどを実施すると、着工までどうしても5、6年はかかる」と述べ、経済対策としての即効性には否定的な見方を示した。
堀内氏は会合後、「障害はあるが、実験線の延伸は(中央新幹線という)国家プロジェクトを一歩進める上でも意味がある。
2、3日のうちに課題を整理して、前進できるようなら麻生太郎首相にも話をしたい」と話した。