技術的な問題は専門の方にお任せした方が合理的だと思われますが、全体的な空路の体系については
利用者の視点や地方空港との関係に鑑み、慎重に検討すべきだと思われます。
ここのような掲示板に書き込まれる内容であっても玉石混淆です。
先ずは羽田の拡張に於いて4000m以上の滑走路を実現する方向で可能性を探り努力することが肝要でありましょう。
さて国内航空網を俯瞰いたしますと、首都圏に於いては世界的にも稀な極端な国内路線と国際路線の分離がなされておりますが、
拡張により羽田に国際路線を就航させることは必須かと思われます。
現在の羽田は全国各地の地方空港から路線が集結しているものの、国際線との直接アクセスがほぼ不可能であるため、
利便性に改善の余地があります。
全国の主要な地方空港に於いては、ソウル、上海、北京、香港、台北等比較的近距離な国際線について路線を有しており、
羽田の国際化に於いて就航路線がこれと重複するようであればデメリットの方が大きくなりかねません。
加えて欧米等長距離国際路線については地方空港への就航は先ず不可能であることから、羽田の国際化に当たっては
欧米路線等の就航を是非実現させて頂きたく思います。
成田から全てを移転することは現実的に困難でも、せめてロンドン、パリ、ヘルシンキ、サンフランシスコ、ロサンゼルス、
ニューヨーク程度の需要の多い路線については、国内路線の集結する羽田であればこそ、
開設することが利用者の利便性を向上させるものと信じます。
成田との機能分担については、例えば全国的に需要の大きな路線を優先して羽田に振り分け、或いは地方空港に就航している又は
地方空港への就航が現実的に可能な東アジア等比較的近距離の国際路線を成田に配分し、
就航空港の限られる欧米等長距離路線を羽田に配分する選択肢もありましょう。
2009年までに詳細を詰め、羽田が名実ともに日本の中心的な国際空港として機能を果たせるよう、
関係各位に擱かれましてはよろしくお願いいたしたく存じます。