大阪市は、都市圏が拡大する以前の「大阪市内で都市生活が完結」した状態を前提に
市内交通に営利最優先の民間企業の搾取を排除し、市民の便益を最大限にすべく
「市内交通の市営一元運営」を目指したんだよ。今で言う「都市圏運輸連合」と同じ発想。
考え方自体は悪くない、というかこれを100年近く前から意図していたんだから驚異的。
しかし都市圏が拡大し、大阪市内だけで都市生活が完結しなくなっている現状では、
都市圏のうちの「一部」だけが「排他的」に事業運営するという形になってしまったから
「市営モンロー主義」として批判されるようになった、ということ。
都市圏の拡大に合わせて、「市営」モンローから「都市圏」モンローに移行できれば
良かったんだけどね。