【自動車禁止】強制モーダルシフト法

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9自動車は環境に負荷をあたえているか?
この疑問に対する答えは「あたえている」と答えざるをえないだろう。ただ、今はどうだろうか?言葉を正すと「車は環境負荷軽減の観点から
改善されているのか?」が適当かもしれない。こう言い直すとYesとなろう。車よりも一度に大量の人間を運べ、環境にやさしい乗り物が
鉄道‥‥これは一般的に言われていることであり何ら誤りではない。ただし、これは鉄道が多くの人に利用されているという前提である。
東京の山手線のように常時満員なら鉄道の方が環境的にもよかろう。しかし、地方都市へ行くと鉄道離れが激しく、一両に数人しか
乗っていないということも珍しくない。こうなると環境にいいのか?答えは「?」とせざるをえない。なぜ、こういう状況になったのかは
後の章で述べるとする。また、鉄道マニアの中には「都市部においては都心でマイカー締め出しを行うべきだ!」と言う者もいるが、
現在の東京や大阪、名古屋、仙台、札幌などの都市において車を締め出したらどうなるだろうか?車から溢れた人間を鉄道等の
公共交通機関で運びきれるのだろうか?この辺も後の章で述べる。

 ところで、国は2010年度までに車からの二酸化炭素の排出量を95年に対して20%削減を目標としているが、 トヨタなどの
自動車各社は2010年度までに達成する。京都議定書は2010時点で90年に対して17%増加をうたっている。 ちなみに98年は90年に
対して21%増加。単純計算だと95年は90年に対して多く見積もっても18%増加。 90年を1とし、自動車各社が目標達成すれば2010年は
90年に対して排出量が94%に抑えられる 計算になる。実際は従来のガソリン車がどれだけ残っているかにもよるが、最近は
車を買い換える頻度が 高くなっているので、クリアは非現実的ではない。あとは低公害車の税軽減、ガソリン税の↑で誘導
すれば よいだろう。 なお、95年を20%増加としても2010年には96%を実現できることになる。もちろん、これがゴールではない。
自動車各社は更なる技術革新をすすめていくことだろう。しかし、自動車が2010年に京都議定書をクリアするのはほぼ確実なのだ。
以上のように自動車各社は低排出ガス車、ハイブリッド車、そして燃料電池車の開発という具合に年々環境に与える悪影響軽減に努め、
車はもはや環境の敵ではなくなってきたのだ。また、一部の自治体では燃料電池車を使った自動車交通モデル実験を行っておりその
成果が注目される。
10名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/25(金) 20:53:12 ID:s+jV6vMA0
ヨーロッパ(特にドイツ)で路面電車が復活していることは多くの方が知っておられるのではないでしょうか。調べてみると
日本でも路面電車が復活した事例こそありませんが、ターミナル駅前道路上が終点だったところがターミナル駅の玄関前まで
数100m延伸した事例(愛知県:豊橋鉄道)もあり、岡山などのいくつかの町でも既存の路線を延伸させる構想はあります。
また、浜松市など路面電車を新設させようと計画しているところもあります。しかし、路面電車敷設に抵抗を覚えている者も
多くいるのが現状で、鉄道マニア諸氏は「欧州の傾向を日本も見習うべし!」と声高に叫んで反対勢力を糾弾しています。

 ところで、ヨーロッパで路面電車が復活した本当の理由は向こうの自動車各社の環境に対する意識が起因しているようです。
しかし、それを知らない鉄道マニアが多いような気がします。

 ヨーロッパに住んだことのある方ならわかると思われますが、日本ではマイカーにおいてガソリン車が多くを占めているのに対し、
向こうではマイカーでもディーゼル車が多く占めています。日本と違い、ヨーロッパは平野部が大変広く、日本みたいに起伏に
富んだ国土ではありません。そのような環境下を走る場合はディーゼル車の方がガソリン車より燃費がいいのです。しかし、
ディーゼル車は窒素酸化物を撒き散らすことはすでに皆さんも知っておられるでしょう。そこで、欧州の自動車各社はディーゼル車の
環境負荷軽減対策に乗り出したわけですが、その方法は既存のディーゼル車から排出される窒素酸化物などの有害物質排出を
抑えることに重点がおかれました。これは自動車各社側のコスト等の思惑、そしてディーゼル車保有者も燃費のよいディーゼル車を
望み続けたわけです。このため、ヨーロッパではハイブリッドなどの低公害車の開発はほとんど行われず、今でも低公害車の分野では
大変遅れをとっています。しかし、ディーゼル車の改良には限界があり、また思った以上に改良コストがかかってしまい、コストに
11名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/25(金) 20:53:44 ID:s+jV6vMA0
見合う環境負荷軽減がなされていないのが現状ですね。こういう観点から環境意識の低い自動車会社に見切りをつけて一部の
市民団体、自治体が路面電車敷設に乗り出したわけです。しかし、日本の自動車各社はハイブリッド車、燃料電池車など低公害車の
技術革新に果敢に取り組み、第2章で述べたように2010年までに大幅な自動車の環境負荷軽減を達成することは確実となっており
ます。このことを考慮せずに鉄道マニアどもは「路面電車!路面電車!」と叫んでいるのです。基本的に都合のよいところだけを
取り上げるのが彼らの特徴のひとつです。たとえ上記の事情を知っていたとしてもそれを隠すでしょうね。

 ヨーロッパの路面電車の収支状況だがお世辞にもいいとは言えない。一度に運べる人数が少ないうえに利用状況もそこそこ。運営する
自治体は赤字となっている。環境定期券などの画期的策で 客を大幅に増やしたフライブルクも費用の7割程度を賄える収入しかあげら
れていない。その不足分を自治体が補填している。また、フライブルグの路面電車はフライブルグ市が100%出資する
フライブルグ都市公社(VAG)が運営しており、この公社は電気、ガス、水道などを供給するエネルギー会社も所有しておりそれらの利益が
路面電車の赤字分へまわされている。つまり、運営方法の仕組みが日本と全く異なるのである。鉄道マニアどもはこのことも考慮している
のであろうか?疑問である。
12マイカー締め出し策は有効か?:2005/11/25(金) 21:01:38 ID:kUauL6B80
結論を先に言うと有効ではない。鉄道マニアは路面電車敷設とセットでその町の中心街からマイカーの締め出しを声高に
叫んでいるが、彼らは沿道の商店街にあたえる影響などを無視して独りよがりの妄想を口にしている。このマイカー締め出し策は
件のヨーロッパで行われている施策でトランジットモールと呼ばれています。一定区画内のマイカー通行を禁止し、そこに
郊外からの路面電車を敷設して、道路は路面電車と歩行者のために開放されています。よくわからない人は歩行者天国を
想像してもらえればいいでしょう。鉄道マニアは寂れている地方都市の商店街に目をつけ、「これらの地域に路面電車を敷設
するべし!トランジットモールを設定するべし!ヨーロッパを見習え!」と変なことを叫んでいます。そして彼らは住民もこれに
賛成すると勝手にきめつけました。しかし、いくつかの都市でこれらが検討され、福井市のように実際に実験的に行われた
ところもありました。いずれの地域からも沿道商店街、マイカー利用者を中心に反対の意見が多く出されました。そうすると
鉄道マニアはこれらの住民を誹謗中傷し始めたのです。具体的な反対があがった地域に住む住人対して誹謗中傷もネット上で行われました。
住民を「バカ、アホ」となじったばかりか勝手に「低学歴の貧乏者」と決め付けていましたね。一連の鉄道マニアの発言には憤りを感じますね。
このように一番その町を知っている地元住民を無視して外野から泥を投げつけるような言動を行うのも鉄道マニアの特徴です。
さて、それではなぜ車締め出し策が有効でないのか?たとえば寂れている商店街にこれを導入すると客足がさらに遠のくことが
容易に想像されます。それはこういう地域の客は車でやってくるからです。しかも今は郊外に大規模な駐車場を備えたショッピングモールが
あります。ただでさえ大量仕入れによって安い価格を実現しているのに、地商店街から車を締め出したらショッピングモールへ客は
逃げていくでしょう。こういうことを鉄道マニアは考えているのでしょうかね。彼らは町を電車が走ることに喜びを覚え、それを
見ることが生き甲斐なのでそういうことを考えていないのでしょう。電車は見世物ではありません!しかし、商店街の今の寂れように
目もあてられないのは事実であり何らかの対策は必要不可欠です。
13名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/25(金) 21:02:33 ID:kUauL6B80
その解決策のひとつがいくつかの商店街で実行され成功しています。そのキーワードは”ついで買い”。発想を転換してわざわざ商店街に
来てもらうのではなく、保護者会の学校帰り、銀行からの帰り、パート帰り‥‥、これらの所用のついでに商店街にふらっと寄ってもらおうと
いうことです。大規模なショッピングモールに対して商店街の勝る点は店員と住民は顔見知りである場合が多い、ということです。商店街の
ターゲットを周辺住民に絞り、安心して行ける商店街、品質に定評のある商店街をつくりあげ、ただ物を売るだけでなくライフスタイルを提案
できる商店街を目指すわけです。そして、周辺に駐車場もいくつか設けるわけです。これらを推し進めた地域は商店街の客足を戻し、口コミで
遠来からも客がやってくるようになりました。

 また、鉄道マニアは都市部の都心においてもこのような路面電車敷設&車締め出し策を唱えていますが、ヨーロッパで路面電車が復活した
理由には地下鉄建設には莫大な費用がかかるからということもあります。しかし、東京をはじめ、大阪、名古屋、京都、神戸、福岡、札幌、仙台、
横浜のいずれの都市にも地下鉄があり、特に東京、大阪、名古屋では網の目のように地下鉄が張り巡らされています。よって郊外〜都心の
輸送は地下鉄、さらに地下鉄が私鉄やJRに乗り入れることによって実現できています。そこへ路面電車をなぜ敷設しなければならないのでしょうか?
そんなことしたら交通渋滞が酷くなるでしょう。そうすると鉄道マニアは「車を締め出せ!これは命令だ!」と言い放つかもしれませんが、
車を使えなくなった人たちがこれらの私鉄や地下鉄、JRにながれたらどうなるでしょうかね。混雑が酷くなって阿鼻叫喚な状況になるでしょうね。
特に東京の山手線や中央線などはあれだけ本数を多くし、一編成あたりの電車の両数を多くしても常時混雑しています。 
 以上からもわかるように車を締め出さなくても商店街の活性化は可能であり、またこの方法ならそれほどの費用も要しませんね。寂れた商店街を
鉄道マニアは「魅力がないから」だと言いますが、彼らに「じゃあ、魅力を人々に持たせるためには?」と問うと「車のいなくて路面電車が走る
安心して行ける商店街」と言いましたね。しかし、現実には商店街の違法駐車を徹底的に取り締まったら客足が遠のいてしまったという
悲惨な結果もでているのです。車締め出しが本当に”魅力的”なのか?疑問ですね。もうちょっと鉄道マニアには世間というものを知ってもらいたいものです。