【自動車禁止】強制モーダルシフト法

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1エピソード1
20××年、自動車によって引き起こされた地球環境の悪化は年々酷くなる一途だった。そのため、各国はこれを打開するため
あらゆる策を講じていた。そんな中、依然として自動車にこだわり続け、現実から目を逸らして世界の足を引っ張っている
日本に世界は危機感を抱いていた。業を煮やしたEU各国と中国は「このまま日本が自動車中心の交通社会を変える意思が
ないのなら日本への多量の核兵器の使用も躊躇しない」という声明を発表した。これを受けて日本はアメリカに対して事態の収拾を
要望したが、今や世界の環境政策の頭となっているアメリカにとっては、環境破壊を続ける日本の片棒を担ぐことに違和感を
覚える者が多く、米国内においても日本の要求を突っぱねることを望む世論が多かった。アメリカ政府も「日本と各国間の
問題」として仲介には消極的な態度だった。最終的に日本はEU諸国らの要求を受け入れた。

 これを受けてEU諸国と中国は日本へ要員を派遣し、様々な法整備を行った。その柱となる法が「強制モーダルシフト法」だ。
事前に国連で「環境政策を怠ってきた日本の主権の剥奪は仕方ない」決議が採択され、一連の法整備や環境政策の
策定について日本側の介入は一切許されず派遣要員のみで行われた。この強制モーダルシフト法は鉄道駅やバス停から半径
1km圏内の場所に居住する者はマイカーの所有が禁じられた。バスも順次、鉄道に転換されたため増大する需要に対応すべく
道路の車線を減らしや上でLRTが敷設された。また、この法では建設資材など鉄道での輸送が困難な物品をのぞき、
自動車での貨物輸送も禁じられ、コンビニなどへのルート配送、郵便、宅配、新聞配達なども鉄道貨物が担った。
幹線道路には複々線LRT、3複線LRTが敷設され、また住宅地の路地にも縦横無尽にLRTが敷設され急増する需要に
応えていった。
2エピソード2:2005/11/25(金) 13:32:55 ID:/SZJHvm30
 しかし、自動車を密売買、密かに所持する者が後を絶たなかった。このため刑法が改正され、
「環境汚濁・破壊罪」が新設され、刑は一律死刑に改められた。あまりにも容疑者が多いため各国から
警察・監視要員が派遣されて逮捕時点で緊急裁判、即時刑執行となった。そして、とうとう自動車中毒者
による反乱が起こってしまった。国連安全保障理事会が開かれ日本への平和維持軍派遣が決定された。
しかし一部の国からは「もう日本人を根絶やしにした方がいいのでは」という意見もだされ、最終的に
「これ以上、環境破壊を行うならば核兵器を撃ち込む」という決議案が出された。日本側はアメリカが
拒否権を発動すると予想していたが、水面下の交渉ではアメリカ側が「日本の暴動が世界に波及、また
テロリストの温床になることを懸念している」ことを伝え、拒否権発動には前向きな姿勢を示さなかった。
これを聞いたマイカー中毒者の暴動は収まってしまったのさ。
最初から言うことを聞いていればいいものを!!


こうならないために今から自動車の利用をやめようね!ワーハッハッハッハッハ