610 :
国道774号線:
昔、街中の宣伝看板が銀行だらけな事に時の大蔵大臣は銀行の宣伝に規制をかけた。
看板のサイズからカレンダーに至るまで
そしてその数十年後
テレビを付ければ消費者金融のCMばかり、街中の看板を見渡せば消費者金融の看板だらけ。
それにメスを入れたのは法曹界であった。
消費者金融の違法だが罰則がないグレーゾーン金利設定に被害者弁護団が結成、徹底的なメスを入れた。
その時代背景として・・
銀行は顧客預かり資産運用の融資先として、消費者金融業界に顧客から預かった預金資産の半分以上を融資していたが、
銀行自身が消費者金融の経営に身を乗り出した時期でもある。
面子を投げ捨て、銀行イメージにそぐわない消費者金融業に進出したのである。
三和銀行子会社モビット、東京三菱銀行子会社アットローン等が代表的な例である。
そして消費者金融業界が崩れ落ちると、次なる運用先ターゲットに進出した。
消費者金融で表向きに出て失敗した教訓を基にして・・
消費者金融のグレーゾーンにあたる部分が、タクシー業界における給与システム、賃金未払いなのである。
しかし被害が消費者金融に比べて、表面上に出にくいと考えていた銀行の誤算であったといえよう。