839 :
国道774号線:
>>833 では少し面白い、というか使う側にとって怖い話しましょうか。
840 :
国道774号線:2011/09/10(土) 20:03:53.54 ID:HoLn1Jpf
代行運転の歴史は20数年前に遡る。当時は極端な話、組長が胴元で、若い衆が
務所から出て来て手っ取り早く稼がせる方法として代行運転をさせ日当払い
した、なんてのが多かった。
しかし代行運転適正法が施行されると代行会社代表者に前科前歴や暴力団との
関わり合いがあると許認可は下りない。前乗りは二種免許が必要となった。
そして現在代行会社を運営する主体者は堅気の人ばかりになった。
それでも法律の網をかいくぐり、嫁さんや家人に代行許認可を取得させて、
今だにヤクザな代行会社を経営している人も少数いる。
しかし代行会社はタクシーなどと同様警察などへの情報提供者、協力者として
変化してきている。
例えば近隣で事件があると、捜査対象者や車などの目撃情報者がいないか
すぐに照会がかかる。有益な情報があれば即座に情報提供もする。
また実際代行ドライバーとして警察官、マルサ税務署員、麻薬捜査官などがバイト
として応募してきて隠れて情報収集する場として活用もされている。
841 :
国道774号線:2011/09/10(土) 20:22:23.13 ID:HoLn1Jpf
例えば私の実体験で話すと、元警視庁公安部第三課の元警察官が、警察外縁部の
情報収集組織に情報収集のためバイトで入社してきたのなんてのが実際あった。
代行は情報収集の場として考えたら、尾行などめんどくさい事をせずに簡単に
情報収集できる有益な場である。
行先はもちろんのこと、立ち回り先や自宅、飲み友達から人間関係もわかるし、
愛人宅、複数送るなら送った人間とその自宅も即座にわかる。
アルコールが入ると饒舌にもなり普段は絶対言わないような事も自慢話として
しゃべったり逆に愚痴話としてこぼす事もある。
犯罪、脱税、クスリ薬物、やはり操作対象者の車内に入り込め、対象者の隣席
にすわるわけだから、得られる情報も確度が高い濃密な情報であるわけで、
尾行や張り込みなど労力と時間、金がかかる捜査よりいとも簡単に有益な情報が
得られやすいのだ。
また代行を使う利用者大まかに二手に別れる。
一つは会社の代表者や、組幹部。飲酒で社会的地位を危うくしたり別件で
引っ張られて困るような人達たち。
もう一つは過去に飲酒運転で痛い目にあっていながら懲りない人達。
あまりお金がないんだが過去に飲酒運転で逮捕され免許を失効させた、
長期の免停処分を受けた人達。
車の中で代行ドライバーを馬鹿にしたり横柄な態度を取る顧客のほとんどが
過去に飲酒運転で痛い目にあっているのに、また深酒ししょうがないから
代行を使う、大虎になる人達だ。
842 :
国道774号線:2011/09/10(土) 20:32:02.11 ID:HoLn1Jpf
企業幹部や暴力団幹部は代行業者に対して紳士な態度を見せる。
企業幹部は品位の問題があり、飲んで代行ドライバーにつっかかった、なんて
話が、同じく代行を使うロータリー、ライオンズ、法人会仲間耳に入る事を
恐るし、どこで顧客、利用者の立場が逆転するかわからない。
だから飲んでも紳士な姿勢は崩さない。
暴力団幹部は、絶対横柄な態度を取らないばかりか挑発的言動も態度も一切
ない。ひじょうに紳士で、2100円の代行料金で3000円出してきてお釣りは取らな
い。気前の良さを見せつけたりする。
これで自宅近隣で停めさせる人なら本物である。
本物のヤクザは自宅を教えない。どこで自宅の情報が漏れるかわからないからだ。
だから代行といえども、本物のヤクザは自宅まで代行させない。
お釣りが800円とか900円でもお釣りをもらわないでチップとして渡す。
男気示すのと同時に、恨みを買わないように最新の注意をするわけだ。
843 :
国道774号線:2011/09/10(土) 20:48:45.54 ID:HoLn1Jpf
代行は自宅まで代行させる。
つまり自宅まで詳細に教え庭先の車庫入れまでさせるわけだ。
私なら自宅を知っている赤の他人に恨みを買うようなバカな真似はしない。
その時は何もしなくても、石を投げられた、放火された、家人に危害が及んだ
なんて事になりたくない。
自宅教えるってことは、リスクが増大するってことが念頭にない利用者が
あまりにも多すぎる。
もちろん代行会社は採用人員を吟味する。素行に問題がある人は雇わないが、
それをすり抜ける場合もあるし、普段は温厚で大人しい人でも酔客との
トラブルからなんかのはずみで深い恨みを持つ場合だってあり得る。
先のスレにも書いたが少数だがまだヤクザあがりの人もいるし、社会的に
恵まれてきた人生を送っていない人も代行ドライバーには結構多い。
代行業務が終わって会社に帰ると、今日代行した客の中にこんなのが
いた、とか会社に対して、二度とあんな客の電話は取らないでくれ、とか
言っているのが多い。中にはひじょうに激怒していて収まらず、あの客の家は
わかっているから帰りがけ仕返しすると息巻いているドライバーもいた。
日本社会は激烈な競争社会で、代行ドライバーは決して競争に勝った人達では
ないが、勝組の人達の中で代行ドライバーに食ってかかるような人達は
勝組とは思えない。