937 :
国道774号線:
某所まで、サラリーマンのお客。料金は12000円で、感謝しつつ請求。
家から取ってくるからと言って、大規模マンションの中に入って行く。
いやーな感じがしたので、気付かれないようにエレベーターに乗り込む所を見届け、到着階をチェック。
すぐに非常階段の場所も探し、階段とエレベーターホールを同時に見渡せる場所にて待機。
10分経過。20分経過。30分経過。やられた!クソ野郎!。110番し警官2名が到着。事情を話し、一緒に到着階の端から順番にピンポン、警官「ご主人はいらっしゃいますか」
何番目だったろうか、あのサラリーマンがパジャマを着て目の前に現れやがった。
客顔真っ青。俺顔真っ赤。「ふざけんな!どういう了見だ!」客「払うの忘れました」俺「おまわりさん、詐欺で訴えるので、こいつをしょっぴいて下さい」
客「料金は払います」
俺「ば〜か、そんなんで済む問題じゃねぇよ!会社にも訴えて、居られなくしてやるから、せいぜい後悔するんだな」真夜中に思いっきり声を張り上げ近所中に知れ渡るように仕向ける。客「許して下さい」俺「料金の三倍払うのなら、我慢して引いてやるよ」
警官「運転手さんもこう言ってるのだから、払って勘弁してもらったら」
客「わかりました。四万円で、おつり下さい」
俺「つりはねぇよ!」
客「三倍って…」
俺「ねぇんだよ!」
客消え入りそうな声で「わかりました、それでいいです」
金を引ったくるように受け取り、ドアを蹴飛ばして閉める。
警官はあっけにとられ、渋い顔。
乗り逃げする奴は客なんかじゃねぇ!逃げてみやがれ、追いかけてボコボコにしてやるからな!