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国道774号線:
妻殺害の男 初公判で殺意否認
NHK宇都宮 2008年11月6日 19時46分更新
ことし1月、宇都宮市で、別居中の妻の実家に窓ガラスを割って押し入り、妻を包丁で刺して殺害したとして殺人などの罪に問われている男の裁判が、6日、宇都宮地方裁判所で開かれ、男は「殺害を企てたわけではない」として殺意を否認しました。
この事件は、ことし1月、真岡市熊倉のトラッククレーン運転手、金子隆司被告(47歳)が、宇都宮市の妻の実家に窓ガラスを割って押し入り、別居中の妻の未来子さん(32歳)の首などを包丁で刺して殺害したとして、殺人の罪に問われているものです。
6日、宇都宮地方裁判所で開かれた裁判で、金子被告は「包丁は自殺をするつもりで持ち出したもので、妻の殺害を企てたわけではない」と述べて殺意を否認しました。
また弁護側は「被告は当時、善悪を判断する能力が失われていたか、損なわれていた状態で責任能力がなかった」と主張しました。
これに対し検察側は冒頭陳述で、「息子と会えなくなると思い、妻の殺害を計画した」と犯行の動機を明らかにした上で、逃げる未来子さんを追って首を何度も刺していることなどから、殺意があり、責任能力はあったと主張しました。