ETC深夜5割引き、総合経済政策原案に重点20項目
政府・与党が月内に策定する総合経済対策「安心実現のための総合対策」の原案が27日、明らかになった。
生活・雇用支援や中小企業活力向上など七つの柱を設け、20項目の重点施策を盛り込んだ。
目玉施策となる、ノンストップ自動料金収受システム(ETC)の利用者の高速道路料金の引き下げは、
平日深夜(午前0時〜午前4時)の割引率を現在の4割から5割程度に拡大する。
さらに、割引開始時間を午前0時よりも早める方向で検討する。
また、観光客の高速道路の利用を促進するため、休日の昼間に5割程度、料金を割り引く時間帯を新たに設ける。
実施期間は今年10月から約1年間とし、約1000億円の予算を確保する方針だ。
このほか、中小企業の資金繰り対策や、新型インフルエンザ対策などが盛り込まれた。
中小企業支援策については、二階経済産業相と、伊吹財務相が同日に会談して、
今年度の補正予算で4000億円を計上する方針を固めた。
原材料価格などの高騰で、経営が悪化している中小企業に対して、
各地の信用保証協会が債務の支払いを保証する枠の拡大などが実施される見込みだ。
政府・与党は対策の事業規模や財源などを調整して29日にも対策を最終決定する。
(2008年8月28日03時11分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20080828-OYT1T00035.htm?from=main1