名鉄廃止後の岐阜地域の交通体系を考える2

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459452
>.452 の赤字の生活路線バス以外にも税金投入をという意見にも一理あるね。

路面電車に補助を出してバスより安くする事は出来ないと書いたつもりだが逆の意味に取られるとは思わなかった

同じ路線を走る路面電車とバスがあり片方を税金を使って補助する場合少なくとも2つの問題がある

1.利用者への公平性の問題
行政はすべての住民に等しく行政サービスを行なう必要がある
同じルートでバスを利用する住民と路面電車を利用する住民がいて
路面電車の運賃に補助を出す事は路面電車を利用する住民にのみ
税金を使って行政サービスを行う事になり 行政の公平性が失われる事になる

2.事業者への公平性の問題
複数の事業者がいて特定の事業者のみへの運行経費の赤字補助は
「不正競争防止法」の「不当廉売の禁止」にあたり
その特定の事業者が採算以下の不当廉売を行う事を
行政が不当廉売の原資を提供して行う事になる
これはもちろん違法行為で訴訟対象になる
460452:04/08/24 21:40 ID:hhp/K4uf

基本的に行政から事業者へ運行経費の赤字補填は認められず
牛オ製の公共交通事業者への赤字補填はそのままでは不採算から廃止対象になるような輸送量の少ない路線へ
行政サービスの一環として交通弱者のための移動手段の確保のために例外的に行なわれる
国や自治体の制度としても運行経費への補助制度がなく 設備の更新などに補助を行なうのも2つの公平性の問題から
(いくつもの第3セクター鉄道が破綻の危機を迎えているのは赤字で内部基金を食いつぶしてしまった事に
 上記の理由で行政が運行経費の補助を行なうには問題があるため)
 岐阜県は同じ理由で赤字の第3セクター鉄道への赤字補填は認めていないが設備投資への補助は表明している)

万葉線 えちぜん鉄道は平行バスがないために税金で運行経費の補助が行なわれているが
これは平行して他の事業者がいないため 交通弱者のための移動手段の確保の名目が立つため
(三国線はバスが平行していないので別路線と考える)

上記の理由で平行してバス路線のある市内線や美濃町線で税金で運行経費への補助を行う事は
特定の住民や事業者に便宜を図る事になり 公平性が求められる行政が行うには問題がある
赤字補填でバス以下の運賃にするのはもちろん 
バスと同じ運賃にするのも本来競争力のない路面電車事業者に対等な競争力を与える事によって
バス事業者から利用者と収益を奪う事になるので厳密にはこれも問題がある


参考 (赤字補填は書いていない)
岐阜県の公共バス優先市街地活性化対策
http://www.pref.gifu.jp/s11134/sougoubus/sougoubus-index.html