高速道路無料化問題について・パート2

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300国道774号線
なんか議論が錯綜しているようだが,民営化 vs 無料化のポイントは,
いかに道路公団の借金 40兆円を返済するかがポイントだろ。

猪瀬案の民営化では,なるべく無駄な道路をこれ以上造らせないような
制度のもとで民営化し,料金収入を借金返済にできるだけ回す。
もちろんファミリー企業などとの癒着をたち,経営をスリム化する。

この案の問題点は,道路族がおよそ納得しないので国会での法律制定が
困難なこと。道路族としては,これからも地元に高速道路を引きたいだろうし。

民主党の無料化案は,まず公団の借金 40兆円を国債で借り換え,
その返済には道路特定財源を使うというもの。

この案の問題点は,まず新規に国債 40兆円を一気に発行することは不可能で,
金利の安い国債に借り換えるにしても10年〜20年のスパンが必要。

そして年間の料金収入 2兆円を無料にするということは,それだけ
道路関連の予算が減るということ。必然的に国道・高速問わず整備計画が遅れる。

両方のメリット・デメリットを冷静に判断し,投票するしかないんじゃないの?

ま,それとこの問題は都市・地方で全然実情は違うわな。
意見するにしても,地方からの意見なのか都市部からの意見なのか書かないと,
議論がかみ合わない。