小田急グループバス7社、車両・タイヤ共同購入
神奈川中央交通、小田急バス(東京都調布市)など小田急電鉄グループのバス7社は
今年度からバスやタイヤを共同で購入する。バスは内装などの仕様を7社で統一して
一括発注し、5%前後の調達価格低減を目指す。首都圏の排ガス規制強化を背景に年
間300両前後の買い替え需要を当面見込んでおり、コスト削減で少子化に伴う乗客数
の減少に対応する。
小田急電鉄が主体となり、調達会社の小田急グループマテリアルズ(東京・新宿)を
共同出資で設立した。7社は各社バラバラだった床材や座席生地などの仕様を1―2種
類に集約し、調達会社が窓口となってバスメーカーや販売会社と一括交渉する。グル
ープ全体では国内最大級の約3700両のバスを保有しており、今年度は約240両を新車
に買い替える計画。調達額は約40億円とみられ、2億円近い削減を見込む。すでに上
期分の72両を発注し、約5000万円(4%)の削減にめどをつけた。来年度以降は300
―400両の更新需要を見込んでいる。タイヤも調達会社がグループ全体の年間購入量
をタイヤメーカーに提示して調達価格を引き下げる。
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20030520AT1D1905519052003.html