【BattleBreak】バトルブレイク 1コイン目
#バトルブレイク闘技場
<接触の時は近い…キーコインを…手に… >
ヤマト、バトルブレイク対戦中。
対戦者1「オイ、何をボーっとしてやがる」
<2011年>
ヤマト「またか…(独白)」
対戦者1「余裕こきやがって。今日こそてめーを倒して名をあげさせてもらうぜ」
<フィギュアとコインを使ったボードゲーム>
ヤマト「その必要は無いよ」
ヤマト、獅子王を盤上に置く。
対戦者1「あぁ!?」
ヤマト「この勝負。もう決まっているから」
<バトルブレイクが流行していた>
#学校の廊下
ハルカ、女友達二人と廊下を歩いている。
ハルカ「ジャーン!! 見て見て! バトルブレイクストラップ!」
女友1「ハルカー…アンタ、ホント、バトルブレイク好きね。それって男の子がやるゲームじゃないの?」
ハルカ「楽しいんだもん。みんなもやろうよー!」
女友2「でも何でそんなに好きなのに……弱いんだろうね?」
ハルカ「それは言わないで〜」
女友1「子供の頃から大会に出てて一回も勝ってないって逆にすごいよ」
ハルカ「次こそ絶対に勝つんだから!!」
ハルカ、男子生徒とすれ違うとき、カバンに付いている獅子王のフィギュアに気付く。
ハルカ「!(あれは…)」
女友2「ん? どうしたの? ハルカ」
ハルカ「……ねえ、あの人は……?」
女友1「あぁ…同じ学園のヤマト君?」
女友2「なんかちょっとキモチワルイよねー。クラスでも浮いてる感じだし」
女友1「何? まさかあんなのが好み?」
ハルカ「強いかな?」
女友2「? 体臭?」
ハルカ「バトルブレイク! 鞄にフィギュアつけてたの。私、今強い人探してるんだ」
女友1「まさかこの子と同じ超センスの持ち主がいたとは…でもあんまり期待しない方がいいんじゃない?
ホラ学校じゃあ、ああやってずっと独りでブツブツ何か言ってるんだよ。マトモじゃないでしょ」
まあ、あんたよりは強いかもね」
ハルカ、ムッとする。
女友1「とにかく関わらない方がいいって! 行こ行こ」
ハルカ「そうね、キモオタだし、臭そうだし」
ハルカ、軽蔑の眼差しとともに立ち去る。
<リアルバトルブレイク第一部完>
キモオタの受難は始まったばかりだ! 西本一樹先生の次回作にご期待ください!