【ゾフィレオ】ウルトラ超合金スレ３【８０ﾏﾀﾞｰ】

「その涙はなんだ！お前の涙で奴が倒せるか!?この地球が救えるか!?」

努力と根性で戦って、勝つことだけが正しいと
唱えてしまったウルトラマン。
かつてのウルトラの送り手たちは皆、ただ目の前の敵に勝つことよりも
泣くべき時にちゃんと泣くことの大切さを、愛する者のために流す涙の尊さを
ちゃんと説いていたのではないだろうか？

「四の五の言わずに、とりあえず今は勝たなくてはいけない」という状況は
命のやり取りに目を伏せる余裕を、ウルトラマンから奪ってしまった。
「今はただわき目も振らずに、とにかく勝つことだけを考えろ」
「余計なことは、まず勝ってからその後に考えろ」は
戦時中の日本国家が、国民に強制した精神主義そのままだ。
70年安保から数年を経て、日本全体が高度経済成長の夢から覚めたあの時代
現状を打破するには「根性で努力するしかないのだ」とばかりに
シラケの時代に突入していくことに危機感を感じていた、右翼側も左翼側も
同じ価値観を必死に、子ども達に植え付けようとしていた。

そして30年が経った今、愛国右傾化したインターネット上では
この台詞だけが独り歩きをしたまま「燃えるレオ」が再評価を受けている。