妻と初めてした会話 10言目

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陥没乳頭いいなぁ(´・ω・`)

さて、続きな

進めていたオヤジとの離婚調停に決着が見え、仕事の方にも
だいたい整理が付いてお母さんの状況が落ち着いてくると、
嫁さんにも良く喋り良く笑う本来の性格が戻ってきた。
おどおどしてたのは環境のせいで、元々は明るい子だったんだ。

そのうち、ひとまず止めてた学習塾も再開すると、俺達が通う
理由も”勉強”から”差し入れ係”になって回数も減った。
頻度は下がりこそしても、それでも関係が途切れなかったのは、
嫁さんも俺も同級生も、三人でいるのが楽しかったから。
俺なんて一人っ子だから、歳の近い兄妹ってこんな感じかな
とか思ったりしてね。

だから嫁さんと、来年、高校受かったら今年の分まで三人で
遊ぼうって約束したのだって、勉強のモチベーション維持する
ためのニンジンや飴じゃくて、本気だったし本心だった。
春はお花見をしよう、夏は海にいこう、秋は……紅葉かね?
まあいいや、とにかくどこか遊びに行こうって、
俺は本当にそう思ってた。
353306:2012/02/26(日) 18:04:50.58

初めて会ってからだいたい半年の10月、俺達の高校の
文化祭に遊びに来た嫁さんに、ひとつ質問をされた。
一通り見物した帰り際の校門前、同級生がちょっと外して
俺と二人になるのを待ってたみたいな質問は
”俺と同級生は付き合っているのか?”

いやもちろんNoです。
あんな可愛げないヤツは好みじゃありません。
でもナゼそう思う?と聞こうとしてたところで、同級生合流。
付き合っておりませんと、仲は良いけど友達ですよと、
二人がかりの全面否定で苦笑しながら納得した嫁さんを
見送った後、同級生はボソッと呟いた。
「解りやすく安心しちゃって」
「は?」
「だってあの子、あんたの事好きだよ」
「いや、それは無えでしょ」

言われて絶句した同級生、あきれた顔して
「今まで全身で好きだっつってただろ、気付けよバカ」

それから同級生は、指折り数えながら話し出した。
言葉遣いは基本的に敬語だけど、同級生のことは
名字で呼ぶのに、俺のことは下の名前で呼ぶ。
俺が教えてた英語と数学がズバ抜けて好成績。
プライベートな話を打ち明けては「内緒ですよ?」
と笑って、嬉しそうに秘密を共有したがる。
そもそも同級生と二人でいるときより、俺を入れて
三人でいるときの方が嬉しそう。
その他色々根拠を並べて、出した結論は
「だからあの子はあんたが好き」
354306:2012/02/26(日) 18:05:09.29
でもそれは無いと、女同士だからってオマエは
考え過ぎだと、言われた俺は笑い飛ばした。

だいたい、同級生だって俺を下の名前で呼んで、
これは同じクラスの女子で一人だけだし、
初めて嫁さんに会った日、あの子の事は内緒だって
同級生自身が言ってた筈。
それなら三人の関係自体が秘密の共有と言える。
だから、そんなにいろいろ並べたって意味ありません。
なぜなら、オマエが言う好きだと思う根拠は、ほとんど
オマエにも当てはまるから。
そんな感じの話をして、俺は笑ってやった、鼻で。
で、言われてまた絶句した同級生、今度は恥ずかしそうな顔して
「だから気付けっつんだよ、バカ」

最初の”気付け”と二度目の”気付け”の意味の違いに、
それこそちっとも気付かず、楽しかった三人はその日から
少し意味が変わっちゃったということにも気付かず、
ただ、二回もバカと言われたことに対して、
俺は取り敢えず腹をたてていたのでした。

気付かないってば。だって、俺は三人で良かったし、
三人が良かったんだもの。(´・ω・`)

続きはまた今度
もう1〜2レスで終わりにします。