353 :
1/2:
あれは高一の時の秋だった。
いちおー進学校に通ってた俺に伝言ゲームな感じで
近所にある商業高校の女子から呼び出しを受けた。
口では女なんか要らないと硬派を気取っていたが、
トラブル事だと困るんで嫌々なフリをしながら、
内心「フラグキター!」って思い指定されたファミレスに行った。
入り口の前にそわそわした感じの(歳がバレルが)
ルーズソックスを穿いてスカートの短いコギャルwが2人いた。
後の嫁とその友であり、嫁は俺の事を知っているようだった。
挨拶を終えて店に入り三人で席に座った。
俺はワクワク感をクールな表情で隠して可愛い方(友)に向って
俺「呼び出したのは何の用なのでしょうか?」
友「俺男君さ、彼女いないよね?なら嫁子と付き合ってくれない?」
嫁とは全くの初対面だったので、目が点になりながら嫁を見た。
普通なら俺へのラブラブ光線を出している筈の嫁は俯いたまま何も言わない。
照れているのではない、むしろ青い顔をしてなんだか辛そうだった。
俺「嫁子さんと、話した記憶すらないんですが、、いきなりなんで?」
友「ほら、そんな暗い顔するから、、」
ずっと後で嫁友からこの時作戦を替えたと聞かされた、
「嫁の容姿だと俺すら落とせないと思ったw」と。
「実はね」で始まった友の話はこんな感じ、
@嫁には同じ中学卒業時から付き合っている彼氏(俺の高校の部活仲間)がいる。
Aだけど夏休み位から冷たくなり最近一方的に別れを告げられた。
Bどうしても納得できないので嫁友に相談した。
C彼氏と縁りを戻す方法としてその友人=俺と仲良くする、作戦開始。
嫁らは知らなかったが彼氏はGW明けから全く別に女がいた。
ちんちんかもかもな状況であると本人が言っていた。
イケメンだが男からみてどちらかというと嫌なタイプの奴だった。