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名無しさん@お腹いっぱい。:
子供の体力や運動能力がここ20年ほど低下し続けているのは知られているが、
Iさんが見る限り、精力も確実に衰えているという。
精子の数も減っているそうだが、それ以上にセックス自体が淡白になっている。
「昔の若者は夜更けから空が白むまで、時間も忘れて女を抱いたものだが、
今の若者で3回戦、4回戦と頑張れる奴がどれだけいるか」とIさん。
回数だけでなく1回の持続時間も落ち、
何より「快感を貪ろう」という意欲が決定的に乏くなった。
体力も精力もなければ、頭も悪いし精神的にも幼い。
20年前、いやIさんが若かった半世紀前と比べても、
女にとって若者の「男(雄)としての魅力」はどうしようもなく劣化した。
それが官能文学の読み方も変えてしまった…とIさんは話す。
この淡白さが「高齢童貞」増加の原因かもしれない。
かつての若者は財力や知性で中高年に劣るものの、
体力・精力と性への貪欲さを武器に戦った。
老練さと若さのせめぎ合いが人妻ものの醍醐味だったわけだ。
しかし今、財力でも精力でも中年に太刀打ちできず、
老年とすら互角に戦えない若者が少なくない。
劣化を自覚した若者たちは、同時に男としての自信も失った。
「人妻ものを読むと、どうしても寝取る側じゃなく、
寝取られる側に自分を重ねてしまうんだな」Iさんは溜息をつく。
編集者として毎月数十編の投稿作品にも目を通すIさんだが、
最近の若者からの投稿は人妻を奪う作品より、
自分の妻や恋人が奪われる作品が多いという。
それも、大切な人を奪われる苦悩を精緻に描くならまだしも、
社会的手段で浮気妻や間男に報復して恨みを晴らすという、
子供っぽい貧困な発想の筋書きが目立つ。
「こういう金玉の萎んだ男ばかりが増えて、この国はどうなるのかね」
現役の30代人妻との月2回の逢瀬が楽しみというIさんは、
柄にもなく将来を憂えている。