【昔を】みんなの馴れ初めをおしえて【思い出して】

このエントリーをはてなブックマークに追加
6613-1
過疎なんで作文投下。

学生時代、A子に惚れた。A子も俺に好意的で仲良しだったが彼氏にはなれず。
そのまま2年の間、A子に未練たらたら。貴重な学生時代を無駄に浪費。
周囲からは俺とA子が「珍しい男女の親友」認定されたがちっとも嬉しくない。
4年生の時、別の彼女ができる。A子のことはころっと忘れその娘に夢中になる。遅い童貞脱出。彼女も処女。夢ごこち第一次絶頂期。
A子にも彼氏が出来て安定的平和的親友付き合い開始。

社会人2年目。俺、彼女に振られる。虚脱状態。
噂を聞いてA子慰めの電話をかけてくる。が、1ヵ月後A子も彼氏に乗り換えられて振られる。A子呆然。
俺とA子、勢いでヤケクソ温泉お泊り旅行に行く。
行きの車中はお互いに落ち込んでいて、さらにその日の夜のことを考えて緊張して全く盛り上がらず。

旅館で。こんなんでヤっていいのか?でもこの状況はヤるよなと考えているところに風呂上り浴衣のA子登場。
布団に寝て「いいよ」というが下手に付き合いの長い悲しさで嫌がっているのを看破する。
怒らせないように優しく問い詰めると「今は誰ともしたくない。でもあなたなら仕方ない」
仕方ないといわれて萎えたが冷静さも芽生えて、セックスは諦める。
布団に寄り添って観光地図を見たり思い出話に終始する。
胸元から胸の谷間が覗いたり、浴衣がはだけてパンツがチラリと見えてぎゃあああと思うが
暖かく柔らかいA子と寄り添い、手をつないで眠ったらお互いの失恋気分が癒されたのは癒された。
6623-2:2008/07/27(日) 20:15:31
翌日の観光は互いにふっきれて大盛り上がり。友だちでしかいられない女っているんだと少し哀しく思う。
それ以降A子とは距離を置いて疎遠に。
なぜあの時ヤらなかった。俺のヘタレ俺の馬鹿俺死ね俺死ね俺死ねで1年間を無駄に過ごす。
同僚の女性に告白されたが思いっきしA子と比べて駄目ぽと思って断ってしまう。
嫌悪感で俺死ね俺死ね俺死ねに拍車がかかりもう1年間無駄に過ごす。

A子から突然の電話で呼び出され結婚披露宴の招待状を手渡される。
「どうしても謝りたかった。あのとき拒んでごめん。ほんとにごめん許されないけどごめん」
「何を今さら。俺とお前の仲じゃないか。旦那と幸せにな。わははははは」 あ〜あ(溜息)。
その夜A子の夢を見て激しく自己嫌悪。寂寥感に耐えられず。人生が終わった気分。

1年後、A子から突然の電話で呼び出され新築披露のホームパーティ招待状を手渡される。
お祝い片手に出向くとA子の同僚や後輩の若いOLがいっぱい。
A子に「好みのタイプは」と尋ねられ、若そうで美人さんタイプを面白半分に指名する。
A子「はははは。そうかそうか。あなたらしいわ」と笑ってどこかへ行く。幸せそうで明るくていいな、A子よ。

2週間後、A子から「あの(ご指名の)娘をウチに呼んだからあなたもおいで」と呼び出される。
いってみるとA子夫妻が揃って真顔で、見合いのような雰囲気である。はじめましてわたくしはと一生懸命喋っている俺がいる。
A子は「○○さんは女子高女子大の新卒でまだ男性とお付き合いしたことないんですって。イヒヒ」という。
最後の笑い方がおばさんぽいなと思ったが、今は何より○○さんである。デートの約束をした。
最初のデートが上首尾に終わり、ついに俺にも運が向いてきたと森羅万象に感謝する。
6633-3:2008/07/27(日) 20:16:09
2度目のデートで夜景を観に行き、衝動的に抱きしめて唇を奪いそのままホテルに連れ込んで押し倒した。
あの温泉旅館での鬱憤はこうして時空をへだてて別の相手に炸裂噴火したのであった。
それはいいが、A子めが翌日の会社での○○さんの歩き方で何があったか見破りおって
「手が早すぎる」と冷やかし半分の抗議電話をよこす。人間は学習するものなのだ。
さらにしばらくして○○さん、A子から怪しげな床技を習ってきて俺相手に稚拙に実践する。
何を教えているのだ。遊んでるのか、A子。俺は○○さんと幸せで幸せで目がくらんでいたが、
そのバラ色の生活の向こうにA子の面白がる顔が浮かんでいたのである。

今の嫁がその○○さん。最高の恋人だったし、今は最愛の人生の相棒でいる。
嫁さんばんざい。結婚生活最高!
ついでにA子との今も変わらぬ友情というか腐れ縁にも感謝している。
温泉旅館の話を嫁にカミングアウトしたものかどうか。。
向こうは自分の旦那にカミングアウトしてるのだろうか?