406 :
素敵な旦那様:
私と妻は共に離婚経験者で妻には連れ子の女の子があり。
私と再婚してその長女は間もなく幼稚園に通わせている。
義理の関係であることなど忘れるほど私と彼女の関係は自然であり
家庭としてはなんの不服や不満もなく、妻も時折そう語りながら人生の再スタートを互いに感謝していた。
再婚から間もなく一子を授かり、この秋、無事出産した。
私にはすでに両親はおらず、そのせいもあるだろうが相手方には健在なものの
何かと干渉してきては教育のことにまで口出ししてくる儀父母に私はできるだけ下手に恩を作るまいと
妊娠中、産後の一ヶ月まで仕事と家事諸々を兼任してすることに心から決めていた。
当然、私側には両親というか頼るところがないので、そうせざるを得ないのであったが。
妻は当初不安げであったが、私はあらん限りの体力と知力を振り絞ってなんとか両立させてき、時折脱帽ものだと妻は語ってきた。
(仕事は多少手を抜かざるを得なかったが)
それもようやく終わりになろうという産後一ヶ月頃の土曜日。
407 :
素敵な旦那様:2005/10/24(月) 23:00:15
私は朝一番の仕事だけを終え、帰宅しそれとなく昼食の用意をする。昼食を終え
私は焼酎を片手にこれが家事を兼任する最後の休日らしき日を気ままに過ごす。
夕刻、長女と犬の散歩に出掛けたりPCでレシピを見ながら夕食の準備に取り掛かる。
そんな矢先、長女から「ママがごはんいらんて言うてるよ」と聞かされる。
この一ヶ月平穏無事にこれたわけではなく。私は相当にストレスをためてきていてその自覚もあった。
毎日仕事を終えて帰宅して家事を済ませ、その日が終わる頃からグラスを傾けて一息つくのが唯一の楽しみだった。
それまで仕事から帰っては妻や子とのコミュニケーションだけに時間を費やしてきたが
さすがにこの生活のなかでは自分が腰掛けて過ごせるほんの一時間足らずの時間を自分のためだけに使いたかった。
そんなことに不満を持っていた妻は私が午前様から酒を飲んでいたことが気に食わなかったらしい。
それまでも育児疲れや、今までの生活の家庭の中で不満は募っていたのだろう。
折りしもタイミングの悪いことに私が以前付き合っていた女性から一方的に連絡があり、それに薄々感づいていた妻にためらったが隠すのはもっとよくないことと連絡があったが二度とするなと伝えたこと告げた。
不可抗力とはいえ、不愉快を募らせていたことは間違いない。
それでも私は仕事と家事を兼務する生活のなかで、私は私の思いの丈を証明できていると思ってきたし、何より家族のためにだけ必死で尽くしてきた。だからそんなことなど酷評を附されるようなことに値はしないと苛立ちを隠せず突っぱねてきた。
妻がどこからか「そんなものは食べたくない」などと悪態をついていた。私はいい加減忍耐も限界になり、作業の手を放り出して溜まっていた疲れもあり、投げ出して寝てしまおうと布団に潜り込んだ。
そのすぐ、妻が来て私に何か恫喝している。
私は心底耐え切れず、家を飛び出し、一日と半日車中などで様々な胸中を抱え一人過ごす。
408 :
素敵な旦那様:2005/10/24(月) 23:01:26
私がやってきたこの血のにじむような一ヶ月の努力は一体なんであったのだろうか。
一言で否定され、徒労であったと思い知る。
むしろそのことや他のことにも不平不満を垂れられ、妻の口ぶり、考え方に辟易とする。
この間、ただの一言でも労いや感謝の意があればここまで思い詰めることもなかったであろう。
しかしそれは最後の最後で聞かされることなく終わった。
私は家族のためにこれ以上ないほどの努力をしてきた。
当然、一ヶ月前に一ヵ月後を思い描いていた光景は「パパありがとう、お疲れ様」だった。しかし現実はどうか。
私にとっては予想もしない惨劇である。
409 :
素敵な旦那様:2005/10/24(月) 23:02:18
初日
長時間の仕事を終え、心身共に疲れ果ててトボトボと帰路につくも誰も出迎える顔のない真っ暗な玄関に帰り着く。
帰り着くとまず片付けようと真っ先に散歩に行く。
犬を連れて帰り道買いそびれた煙草を買いに行く。
本数は激増しており、一日一箱は悠に超えている。良くないと思いながらも現状に意思は負けている。
煙草を買い、ふと一念に捉われる。
「あれから一ヶ月経った今、なぜこの今がこんなに地獄なのだろうか」少なくともこうなるはずではなかったはずだ。
散歩が終わり、食事を出される。
白ご飯、煮込みハンバーグ、さつまいものサラダ。
先日より胃の調子すこぶる悪く。基本的にモノが喉を通らない。それでも何か食べておかなくてはとサラダとハンバーグに添えられた野菜だけ食す。良くないと分かっているが焼酎を飲む。
食事の間、テレビだけが私の前にいる。
テレビは私に一方的に語りかけているが、私は見入る振りをしながら誰もいない食卓で侘しさをこらえる。
運送事業許可、それにまつわる個人的な免許取得の段取り、その費用は数十万に及ぶ。どう捻出しようか頭が痛い。
来年3月までに取得しておかなくてはならない事業許可が間に合うのか。ハラハラとしながらも膨大な申請書類に手を付け始める。他にも業務は山積している。
どうさばいて行くか。考えただけで口から胃が飛び出そうなほど心労が募る。
こんな思いをして会社経営をして今さら何になるのか。
何のために果たそうとするのかさえ分からない。
できることなら逃げ出したい、挫折したい。
何の為に私は身を削ってこんな荒行にいまさら身を投じているのか。
分け前のように粗末に食卓に出された食事の、あって当然かの如くの材料の費用すら私の努力の結晶であるが、そんなことは妻にとっては知ったことでもなく、ごく当たり前のようにまな板で処理されていたのであろう。なんと虚しいことか。
410 :
素敵な旦那様:2005/10/24(月) 23:07:57
すいません。思い余ってカキコしましたが意味わかりませんよね・・・・
削除依頼出しますのでしばらく落書きと思って流してやってください。