岐阜県中津川市の自宅で母親や生後間もない孫ら親族5人を殺害し
長女の夫も殺害しようとしたとして、殺人罪などに問われた同市の元老人
保健施設事務長、原平(はら・たいら)被告(57)の初公判が1日、岐阜地裁
(土屋哲夫(つちや・てつお)裁判長)であり、原被告はすべての起訴事実に
ついて「間違いありません」と認めた。
検察側は冒頭陳述で動機について「原被告は、母親から恒常的に妻の悪口や
自分への嫌みを言われ、腹を立てた」と指摘。妻を殺害しなかったことについて、
原被告は「愛しているし、これまで自分を支えてくれた」と説明したという。
調べで、原被告は「長年、母親への恨みがあった。『殺人犯の家族と思われるのは
ふびん』と思い、ほかの親族も殺害した」と供述していた。
弁護側は「(原被告の)責任能力に問題がある」と主張した。
起訴状によると、原被告は2月27日、自宅2階で就寝中だった長男、正(ただし)さん
=当時(33)=と1階の仏間で寝ていた母、チヨコさん=当時(85)=の首をそれぞれ
ネクタイで絞めて殺害。
その後、長女、藤井こずえさん=当時(30)=と長男、孝平(こうへい)ちゃん=当時(2)、
生後約3週間の長女、彩奈(あやな)ちゃんの3人を自宅へ呼び殺害。こずえさんの夫、
孝之(たかゆき)さん(40)も自宅で包丁で刺し、けがをさせた。
ソース
http://www.sankei.co.jp/news/050701/sha059.htm 引用元:産経新聞