ホヤにアルツハイマー予防効果の「プラズマローゲン」
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060601-00000506-yom-soci 海に生息するホヤなどに含まれる脂質の「プラズマローゲン」がアルツハイマー病を防ぐ効果を持つ可能性が高いことが、
東北大大学院農学研究科の宮沢陽夫教授(食品学)らの研究でわかった。
動物実験で証明できたことから、来年にも錠剤の健康食品として発売する。
ひどい物忘れなどを引き起こすアルツハイマー病は、脳の神経細胞が死ぬことが原因と考えられている。
これまで、患者の脳内ではプラズマローゲンが通常より3割程度減少していることがわかっていたが、
その働きは明らかにされていなかった。
宮沢教授らは、細胞の培養実験の結果、プラズマローゲンに神経細胞死を防ぐ効果があることを突き止めた。
さらにアルツハイマー病を発症させたラットにプラズマローゲンを食べさせ、
迷路を経て餌にたどり着かせる実験をしたところ、記憶・学習能力の低下を防ぐことができた。
(読売新聞) - 6月1日14時42分更新
ホヤにアルツハイマー予防効果の「プラズマローゲン」
海に生息するホヤなどに含まれる脂質の「プラズマローゲン」がアルツハイマー病を防ぐ効果を持つ可能性が高いことが、
東北大大学院農学研究科の宮沢陽夫教授(食品学)らの研究でわかった。動物実験で証明できたことから、来年にも錠剤の健康食品として発売する。
ひどい物忘れなどを引き起こすアルツハイマー病は、脳の神経細胞が死ぬことが原因と考えられている。
これまで、患者の脳内ではプラズマローゲンが通常より3割程度減少していることがわかっていたが、その働きは明らかにされていなかった。
宮沢教授らは、細胞の培養実験の結果、プラズマローゲンに神経細胞死を防ぐ効果があることを突き止めた。
さらにアルツハイマー病を発症させたラットにプラズマローゲンを食べさせ、迷路を経て餌にたどり着かせる実験をしたところ、記憶・学習能力の低下を防ぐことができた。
プラズマローゲンは牛の脳にも含まれるが、BSE(牛海綿状脳症)感染の恐れがある。
そこで手に入りやすい海産物を調べ、ホヤやカキ、ウニなどに含まれていることを発見。
とりわけ、ホヤの場合は廃棄する内臓への含有率が約0・1%と高く、有効活用できるという。
宮沢教授らは昨年8月、ベンチャー企業を設立。ホヤからプラズマローゲンを抽出する方法も開発している。
また、4〜5年をかけて患者への効果を確かめ、医薬品などの開発に結びつけたいとしている。
宮沢教授は「ホヤは宮城、岩手両県の三陸沿岸が産地。先進各国では高齢化が進んでおり、
日本だけでなく世界で需要が高まれば、東北の新しい産業に結びつく可能性がある」と話している。
(2006年6月1日14時36分 読売新聞)
ttp://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060601i506.htm