【展覧会/岡山】奈義町町制施行55周年記念 ─ こけのむすまで ─ 椿苑展[2010/02/14-03/14]

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1苺大福φ ★
 椿苑(つばき・えん)は、創作活動を開始した1990年代後半から、一貫して細密描写を得意とし、
そのモチーフは主に年輪を重ねた「巨樹、古木」。油絵具という正統的な画材を駆使し、細部に亘って
描き込んだリアリティ溢れるそれらの作品は、いずれも魂が宿ったような生命感の漲るもので、力強い
迫力と臨場感、圧倒的な重厚さと存在感を示し、堂々とした佇まいで観る者に迫ってきます。また、
椿作品の特徴として、描かれた樹木の枝には一枚も葉っぱが描かれていないため、それがかえって
厳しい冬期に耐えて生きる姿として、一層クールな印象を強め、現代の人が抱く孤独感や不安感、
無常感といった心情と共鳴しながらも、そこから同時に湧き上ってくる、冬来りなば春遠からじといった、
未来への期待感や生きる力となる思いを強く呼び起こしてくれます。

>>2へ続く
2苺大福φ ★
本展は、ギャラリー空間を「奈義の山中」「那岐山」に見立てて、2006年から2010年に掛けて描いてきた
奈義町内の山中にそそり立つ、樹齢約900年を誇る菩提寺の大銀杏(いちょう)を、様々な角度から描いた
連作を中心に展示します。静にして動、重厚大胆にして繊細な、椿ワールドをごゆっくりご鑑賞下さい。

開催日:2010年2月14日〜3月14日
9:30〜17:00(入館は16:30まで) 休館日:月曜日、祝日の翌日
開催場所:勝田郡 奈義町現代美術館
料金:一般・大学生200円(高校生以下・75歳以上は無料)
※但し、常設との共通の場合は通常料金700円でご覧頂けます。
詳細情報については下記サイトをご参照ください。
【引用元】http://www.town.nagi.okayama.jp/moca/