【展覧会】よみがえる四川文明[8/10-9/26]東京上野
開室時間:9:00から17:00まで開室(毎週金曜日は午後7時まで 入場はそれぞれ閉室の30分前まで)
休室日:毎週月曜日(9月20日(月・祝)は開室、21日(火)は休室)
交通:JR「上野駅」公園口より徒歩7分
東京メトロ、京成電鉄「上野駅」下車徒歩10分
主な出品予定作品:
・「金面人頭像」商末(三星堆博物館)
・「縦目獣面具」商末(三星堆博物館)
・「金面具」(金沙遺跡)
パンダの故郷で知られる四川省は、近年考古学会の注目を集めています。
歴史的には巴蜀(はしょく)と呼ばれ、巴は省東部と重慶直轄市を、蜀
は省西部、その中心は成都を指します。
ここから1986年に三星堆遺跡、2000年に船棺遺跡、2001年
に金沙遺跡と次々に重要な発見が相次ぎました。これにより、黄河文明
にも匹敵する3000年以上前から2300年頃までの古代文明の存在
が明らかになってきました。
そこで、多様な中国文明の中でも古来四塞の地と呼ばれる四川省の民が
生み出したこの文明を「四川文明」と名付け焦点を当てました。この展
覧会では、現在もめざましい考古学的発掘が続く三星堆、金沙、船棺の
各遺跡の出土文物から青銅器、金器、玉器など国宝級の文物や世界初公
開となる文物を含めた全122点を一堂に集め展示します。
学術的で少し難しいと思われる世界ですが、おなじみの女子十二楽坊の
メンバーが展覧会のテーマに沿ってVTRでわかりやすくご案内することで、
歴史が苦手な方も夏休みでお出かけのファミリーにも十分お楽しみいた
だけます。
記念シンポジウム:
「よみがえる四川文明」
日時:平成16年8月28日(土)午後1時30分から
場所:東京都美術館 講堂
記念講演会:
「よみがえる四川文明」(仮題)
講師:鶴間和幸氏(学習院大学文学部教授)
日時:平成16年9月4日(土)午後2時から
場所:東京都美術館 講堂
三星堆遺跡:
四川省の省都、成都に近い「三星堆」から初めて玉石器が発見されたの
は、1929年。
そして、三星堆遺跡で発見された二つの「祭祀坑」から900点以上の青銅
器と金器や象牙が出土したのは、1986年でした。
その後、数ヶ月にわたる発掘で、出土した遺物の総数は数千点にものぼ
り、なかでも青銅器の総重量は1トンを超えました。
三星堆遺跡において何よりも圧巻なのはそのスケールの大きさです。高
さ262cmの青銅立人像、高さ82.5cm幅77.4cmの縦目獣面具、金箔をつけた
人頭像。そして、最大の注目点は、この坑が地層や年代測定法によって、
約3300年前(紀元前1300年)のものと推定されたことでした。
つまり、「黄河文明」商(殷)代の後期と同時期に長江流域にも高度な
青銅器文明が栄えていたことになるのです。
金沙遺跡:
金沙遺跡が発見されたのは2001年2月。三星堆遺跡とはうってかわって小
さな世界です。
約5000年〜3000年前と言われる三星堆遺跡に対し、金沙で発見された遺
跡は約3000年前のものとみられています。黄金の小仮面と青銅の立人像
は、小さな世界の代表です。
船棺遺跡:
2000年7月に成都市内商業街で発見された大型船棺墓葬は、現在の成都市
内の中心部にあります。開明以降、成都に入り、紀元前316年秦に滅ぼさ
れるまで、ここを拠点に蜀の歴史がありました。
約2500年前の春秋時代晩期から戦国時代早期の蜀王自身かその一族の墓
と考えられています。
なんといってもタブノキの大木をまるごと使用し、船の形に彫り込んだ
棺には圧倒されます。
四川?四大?
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情報発信元:七七四通信社: