ぱらららららららららららら。
ウージーの発射音がやけにそっけなく響き渡り、3人は崩れ落ちる。
「いたいいたい」
「アイタタタタ」
「初音ちゃん初音ちゃん」
3人が三者三様の呻き声をあげながらのたうち回る。
そのまま彼等は絶命…………………しなかった。
撃たれたのは脚である。
ニヤリ、と不敵な笑みを浮かべてDMV_KEIは語り出す。
「すぐ殺しちゃ勿体無いけんのぅ。今はこれで勘弁したるわ。精々頑張って生き延びてくれや。ま、もっともその傷じゃ長くは生きられんと思うけんのぅ。ガハハハハハ!」
DMV_KEIの笑い声を遠くに聞きながら3人はまだばたばたと足掻いていた。
「いたいいたい」
「アイタタタタ」
「初音ちゃん初音ちゃん」
「えー、あのーよろしくお願いしますー」
オフ会情報室、室長、しりとり倶楽部、部長、鉄道研究会、会長という三本の柱を持つ男、石ちゃんは名刺を差し出した。
「え、あ、こちらこそお願い致します」
Hellow world! の部長であるFuji♪の手にも名刺を差し出し、2人は名刺を交換した。
その時だった。
ぱらららららららららららら。 という音が2人の鼓膜に響き渡った。
「いやー、ぶっそうですねー」と石ちゃん。
「そうですねー」とFuji♪がすかさず答える。
「ところで、今週のラブひなはどうでしたー?」
石ちゃんがまた先に口を開いた。
「いやーいいですねー。石ちゃんは誰が好きなんですか?」
「いやー、なるちゃんですよー、Fuji♪さんは?」
「わたしもなるちゃんなんですよー」
「そうですかー、そうですよねー」
「ですよねー」
心底どうでもいい会話がここでも続いていた。