ラブひなを叩くスレ(12)

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603G-R
ぱらららららららららららら。

ウージーの発射音がやけにそっけなく響き渡り、3人は崩れ落ちる。

「いたいいたい」
「アイタタタタ」
「初音ちゃん初音ちゃん」

3人が三者三様の呻き声をあげながらのたうち回る。

そのまま彼等は絶命…………………しなかった。
撃たれたのは脚である。

ニヤリ、と不敵な笑みを浮かべてDMV_KEIは語り出す。

「すぐ殺しちゃ勿体無いけんのぅ。今はこれで勘弁したるわ。精々頑張って生き延びてくれや。ま、もっともその傷じゃ長くは生きられんと思うけんのぅ。ガハハハハハ!」

DMV_KEIの笑い声を遠くに聞きながら3人はまだばたばたと足掻いていた。

「いたいいたい」
「アイタタタタ」
「初音ちゃん初音ちゃん」

「えー、あのーよろしくお願いしますー」
 オフ会情報室、室長、しりとり倶楽部、部長、鉄道研究会、会長という三本の柱を持つ男、石ちゃんは名刺を差し出した。
「え、あ、こちらこそお願い致します」
 Hellow world! の部長であるFuji♪の手にも名刺を差し出し、2人は名刺を交換した。

 その時だった。
 ぱらららららららららららら。 という音が2人の鼓膜に響き渡った。

「いやー、ぶっそうですねー」と石ちゃん。
「そうですねー」とFuji♪がすかさず答える。
「ところで、今週のラブひなはどうでしたー?」
 石ちゃんがまた先に口を開いた。
「いやーいいですねー。石ちゃんは誰が好きなんですか?」
「いやー、なるちゃんですよー、Fuji♪さんは?」
「わたしもなるちゃんなんですよー」
「そうですかー、そうですよねー」
「ですよねー」

 心底どうでもいい会話がここでも続いていた。