聖闘士星矢の女性キャラαその2

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「待たせたね。」
聞き慣れた声に、飛行機の搭乗口でモ−ゼスと話して居たアステリオンは振り返った。
そこには、サングラスとマスクをした魔鈴が、丈の短いぴったりとした黒のタンクトップとジー
ンズのパンツ姿で立って居た。タンクトップの下からは、少しだけ腹の部分の肌が覗いている。
「それじゃぁ行こうか。」
魔鈴はいつもの様に淡白な物腰で搭乗口に向かう。
サングラスの向こうに、素顔が見えた様な気がして、どきっとした彼等の気持ち等お構い無しだ。
アステリオンは咄嗟に、目の前のモーゼス、背後のミスティとバベルを見回して彼等の心を読む。
モーゼス「こうやって見ると結構胸がでかいな。」
バベル「胸の形が生々しいが、ひょっとしてノーブラか?」
ミスティ「私の方が美しい。」
最後のミスティの気持ちは無視するとして、モーゼスとバベルが思った事は、アステリオン自身も
思った事だった。
飛行機の中で、スポーツバッグを座席上の棚にしまう魔鈴を、アステリオンは改めて見た。
日頃鍛えている所為で、形良く盛り上がった半球型の尻の形が、ジーンズの生地越しにも見て取れ
る。
棚には荷物が一杯で、自分のバッグを押し込む事に苦労している魔鈴を助けてやろうと、アステリ
オンは後ろから手を伸ばして、バッグを棚に押し込んでやると、少しほっとした様に魔鈴はアステ
リオンを見上げて礼を言った。
「ああ、アステリオンか。ありがとうよ。」
そう言った魔鈴のサングラスの上から覗く目を、見る事が出来て彼はどきっとした。
169165(あんまエロくなくてごめん):2001/07/02(月) 21:11
彼は昔から魔鈴の事が好きだった。
常に淡白で、それなのに時折見せる女らしい情を感じさせる所が好きだった。
しかし魔鈴は大抵時間が空くとアイオリアと過ごしていた為、 アステリオンは彼女に話し掛ける
チャンスに恵まれなかった。
一緒に日本に行って、聖域に刃向かった青銅聖闘士を倒す。
それが終わったら、当たって砕けろで、勇気を振り絞って告白するつもりだった。

飛行機が離陸する。
窓際に座った魔鈴が、窓の外を見ているその横顔を、アステリオンは覗き見た。
サングラスとマスクの間から覗く肌は、アジア人らしくきめ細かい。ふっくらとしていて、繊細
そうな産毛すら見える。
思ったよりも華奢な顔の作りに、先程から胸の高鳴りを押さえる事が出来ないで居た。
「なあ、魔鈴。」
「なんだい?」
「お前、弟子がこんな事になって、悲しくないのか?」
すると仮面よりも表情のある顔で魔鈴は首を振った。
「関係ないね。私は教皇に命令された事を実行するだけさ。」
いつもと同じ淡泊な魔鈴の言葉。
その言葉の真意が知りたかったけど、今だけは気が引けてアステリオンは彼女の心を読もうとは
思わなかった。
飛行機が離陸して数時間が経った頃だった。
魔鈴が立ち上がった。
彼女は窓際だった為、アステリオンは彼女の為に廊下側に出ようとしたが、魔鈴がそのままで良
いと言ったので、シートに身体を埋めてなるべく小さくなろうとした。
「悪いね。」
そう言って、アステリオンの両足を魔鈴が跨いだ時だった。
突然のタ−ビュランスで機体がガクンと、エアポケットに入って落ちる。
その途端魔鈴がアステリオンの方に倒れ込んだ。その彼女の胸が顔に押し付けられる。
タンクトップ越しに感じるのは、柔らかい胸の感触だけだったから、動転しつつもアステリオン
は、彼女がノーブラだと言う事を知った。
気が付けば魔鈴は、アステリオンの両膝の上を跨ぎ座るような形で、彼の首に手を回して座って
いた。そして密着した股間に、違和感を覚える。相手の股間が固くなっていたのだ。
「いや、あの、これは・・・。」
「この馬鹿。」
魔鈴はタービュランスが納まったので立ち上がり、アステリオンの頭をはたき、そのまま呆れた
様に溜息を吐いて座席を離れていった。
慌てて魔鈴の後を追う。
飲み物や軽いスナック等が置いてあるコーナーで魔鈴を見つけて、アステリオンは何も考えずに
彼女の腕を掴んで自分の方に振り向かせた。
その途端に、振り返った衝動で、魔鈴の手元から缶入りのジュースとサングラスが落ちた。
「あ!」
マスクを外してジュースを飲んでいたのだ。
しまった!
魔鈴はそう思い、咄嗟に両手で顔を隠す。
しかし顔を見られた事は間違い無い。
「魔鈴・・・。」
再びタービュランスが襲う。
今度はアステリオンの方が魔鈴の方に倒れ込んだ。
魔鈴を壁に押し付ける様な形で、彼は突然の揺れで壁に寄り掛かる。
アステリオンは自分の胸の少し下に、ふっくらとした魔鈴の胸のふくらみを感じた。そして、同
時に自分がサングラスを踏みつぶしてしまった感触も。
柔らかい魔鈴の髪が触れる。
飛行機の触れが酷くて、シートベルトサインが点滅した。
機内に悲鳴が渦巻く。
アステリオンは魔鈴を抱き締めていた。
「何してるんだい?」
魔鈴の声が聞こえた。
「女聖闘士は、顔を見られたら相手を殺すか、愛さなくてはならないんだろ?」
魔鈴を抱き締めたままアステリオンは言う。
「そうだよ。」
淡泊な声。
こりゃあ殺されるな。
しかし勇気を振り絞ってアステリオンは言葉を続けた。
「俺の事愛せないか?」
抱き締めている魔鈴の身体は、思ったよりも細かった。
大きな胸の柔らかさや、腰の細さに驚く。
しっかりとした筋肉は付いていたけれど、体つきは女そのものだった。
顔を見下ろすと、そこには驚いた様に自分を見上げる可愛い東洋人の女がいた。
無意識にアステリオンは、唇を重ねていた。
抵抗する様に魔鈴の手が、アステリオンのシャツを掴んだが、それがずるずると下がって行く。
唇の奥にある舌を吸うと、今度は逆に手を背中に回して来た。
「ん・・・。」
小さな魔鈴の声が、タービュランスの騒ぎの中にアステリオンの耳に届く。
魔鈴の背中に回った手を下ろして行き、少し遠慮気味に形の良い尻の上に置いた。胸と同じよう
に、柔らかくふっくらとした尻の感触を手の平に感じる。
魔鈴を壁に押し付けたまま、片手を胸の上に置く。
「あっ・・・。」
少し離れた唇から、再び声が洩れた。それは闘う人間の声ではなくて、一人の少女の声だった。
手をずらして、タンクトップの下から中に手を滑り込ませる。
指先に、吸い付くように柔らかい乳首が触れると、背中に回った魔鈴の手に力が入った。
少し固くなっているそれを指でなぞると、腕の中の身体が震えた。
なんだかんだ言っても女なんだな。
アステリオンは思う。
「なあ、俺の事愛してくれる?」
耳元で囁く。
気付くと、その魔鈴の耳はピンク色に染まっていた。
魔鈴が返事をしないので、綺麗に染まった耳たぶを口に含んで、尻に置いていた手をズボンの中
に潜り込ませた。
薄い生地のパンティーの中まで手を入れて、柔らかい手触りの茂みの奥まで指を入れる。
「な、何っ・・・。」
その指先が、しっとりと濡れる感触がした。
「なぁ、俺の事愛してくれる?」
もう一度聞く。
すると今度は、魔鈴は何度も頷いて答えた。
「分かったよ、愛すから・・・。」
だから止めないで。
魔鈴のその心の声が、アステリオンに届いた。
172165(これで最後):2001/07/02(月) 21:15

目の前にあるのは、オイル臭い砂だった。
背後には魔鈴の小宇宙を感じる。
薄れ行く意識の中で、アステリオンは魔鈴の声を聞いた。
「アステリオン。あんただけは、教皇に従わないと思っていたよ。」
力を振り絞って見上げた魔鈴の顔は、どこまでも無表情な仮面だった。
だけどのその声には、少し寂しそうな表情が伺えた。
それだけで、彼は満足だった。